飯綱町ブログ

りんごを長く美味しく楽しむために

りんごを長く美味しく楽しむために

りんごを長く美味しく楽しむ リンゴは、箱ごと購入したり贈り物でたくさんもらったりすることも多いもの。すぐには食べ切れないけれど、せっかくなら美味しくいただきたいですね。リンゴは長持ちする果物ですが、乾燥してしまうとせっかくの瑞々しさが失われて、果肉がフカフカになってしまいます。美味しさを保つ条件は低温多湿であること! リンゴは常温でも保管できるので、冬はつい、暖房の効いた部屋に置いてしまいがちですが、リンゴに乾燥は御法度。必ず冷暗所に保管しましょう。マンションやアパートなど密閉された環境では、比較的涼しい廊下や玄関先、ベランダに置くといいかもしれません。ただしその際、一つひとつ新聞紙やキッチンペーパーで包むひと手間で、新鮮さを保つことができます。 もちろん冷蔵庫での保存もおすすめです。リンゴは冷やした方が甘味が増すともいいます。この場合も、一つひとつ新聞紙かキッチンペーパー、ラップで包むことをお忘れなく。さらにジッパー付き保存袋かポリ袋に入れ、袋の口を閉じましょう。密封するのは、乾燥防止はもちろん、リンゴが出すエチレンガスを広げないためです。硬いキウイフルーツやバナナはリンゴと一緒に置いておくと追熟する、と聞いたことはありませんか? エチレンガスは熟成を促す働きがあるので、庫内のほかの野菜の熟成を早めてしまわないよう、袋を閉める必要があるのです。きちんと手間をかければ、冷蔵保存で2カ月ほど長持ちさせることができますよ。 リンゴの中でも、果肉の硬い、ふじなどの晩成種(11月ごろに収穫される種類)は比較的長持ちしますが、夏ごろに収穫される早生種(夏あかり、シナノリップなど)や、9〜10月ごろに収穫される中生種(シナノスイート、シナノゴールドなど)の種類は、あまり長期保存には向きません。やっぱり、早めに美味しくいただくのがいちばん! どうしても食べ切れない場合は、新鮮なうちに冷凍してしまうのもおすすめです。 丸ごとでも、皮付きのままくし形にカットしてもいいですよ。解凍すると、元のシャキシャキはなくなって果肉がやわらかくなるので、ジャムやお菓子づくりに使えます。半解凍なら、シャーベット感覚でいただけるので、ぜひ試してみてください。 古くなってしまったら、悪くなってしまう前にジャムにして楽しめますよ。美味しいリンゴをまるっとお楽しみくださいね。 リンゴジャムの作り方 1)リンゴは洗って芯を取り、約3mmのいちょう切りに。皮は取り除いてもOK。 2)水を切ってリンゴの重さを計り、分量の40〜60%の砂糖を用意する(甘さはお好みで)。 3)鍋にリンゴ、砂糖、レモン汁(リンゴ1個に付き大さじ1※)を入れて中火にかける。 4)沸騰したらアクを取り、弱火にする。焦がさないように木べらで混ぜながら、30〜40分煮る。 ※ブラムリーやグラニースミスなど酸味のあるリンゴの場合はレモン汁はなくてもよい。

りんごを長く美味しく楽しむために

りんごを長く美味しく楽しむ リンゴは、箱ごと購入したり贈り物でたくさんもらったりすることも多いもの。すぐには食べ切れないけれど、せっかくなら美味しくいただきたいですね。リンゴは長持ちする果物ですが、乾燥してしまうとせっかくの瑞々しさが失われて、果肉がフカフカになってしまいます。美味しさを保つ条件は低温多湿であること! リンゴは常温でも保管できるので、冬はつい、暖房の効いた部屋に置いてしまいがちですが、リンゴに乾燥は御法度。必ず冷暗所に保管しましょう。マンションやアパートなど密閉された環境では、比較的涼しい廊下や玄関先、ベランダに置くといいかもしれません。ただしその際、一つひとつ新聞紙やキッチンペーパーで包むひと手間で、新鮮さを保つことができます。 もちろん冷蔵庫での保存もおすすめです。リンゴは冷やした方が甘味が増すともいいます。この場合も、一つひとつ新聞紙かキッチンペーパー、ラップで包むことをお忘れなく。さらにジッパー付き保存袋かポリ袋に入れ、袋の口を閉じましょう。密封するのは、乾燥防止はもちろん、リンゴが出すエチレンガスを広げないためです。硬いキウイフルーツやバナナはリンゴと一緒に置いておくと追熟する、と聞いたことはありませんか? エチレンガスは熟成を促す働きがあるので、庫内のほかの野菜の熟成を早めてしまわないよう、袋を閉める必要があるのです。きちんと手間をかければ、冷蔵保存で2カ月ほど長持ちさせることができますよ。 リンゴの中でも、果肉の硬い、ふじなどの晩成種(11月ごろに収穫される種類)は比較的長持ちしますが、夏ごろに収穫される早生種(夏あかり、シナノリップなど)や、9〜10月ごろに収穫される中生種(シナノスイート、シナノゴールドなど)の種類は、あまり長期保存には向きません。やっぱり、早めに美味しくいただくのがいちばん! どうしても食べ切れない場合は、新鮮なうちに冷凍してしまうのもおすすめです。 丸ごとでも、皮付きのままくし形にカットしてもいいですよ。解凍すると、元のシャキシャキはなくなって果肉がやわらかくなるので、ジャムやお菓子づくりに使えます。半解凍なら、シャーベット感覚でいただけるので、ぜひ試してみてください。 古くなってしまったら、悪くなってしまう前にジャムにして楽しめますよ。美味しいリンゴをまるっとお楽しみくださいね。 リンゴジャムの作り方 1)リンゴは洗って芯を取り、約3mmのいちょう切りに。皮は取り除いてもOK。 2)水を切ってリンゴの重さを計り、分量の40〜60%の砂糖を用意する(甘さはお好みで)。 3)鍋にリンゴ、砂糖、レモン汁(リンゴ1個に付き大さじ1※)を入れて中火にかける。 4)沸騰したらアクを取り、弱火にする。焦がさないように木べらで混ぜながら、30〜40分煮る。 ※ブラムリーやグラニースミスなど酸味のあるリンゴの場合はレモン汁はなくてもよい。

美味しいリンゴの見分け方

美味しいリンゴの見分け方

美味しいリンゴを見分けるポイントをご紹介します。 色やお尻を見る 『美味しいリンゴを見分けるには、「色」や「お尻」に注目しましょう。 しっかりと色づいているものは太陽の光を浴び、味も濃く美味しいリンゴです。また、リンゴのお尻(底の部分)が広がっていて、ふじなら黄色く、その他の品種なら黄緑色になっているものが食べごろです』(ながの地域りんご物語:長野地域「おいしい信州ふーど」推進検討会議製作)というのが基本のリンゴの見分け方です。 農家の方に伺うと「お尻が開いている感じのリンゴが熟しているよ」「花おさまりがちょっと窪んでお尻が広がっていると美味しいよ」と教えてくれました。 また、「軸が太いリンゴは『ぞうっぱな』といって美味しくならない」そうです。 ぞうっぱなリンゴはほとんど摘果(果実が小さいうちに果形が良好な果実を選んで残し、ほかの果実を取り除く作業)されますが、稀に商品に混ざることもあるようです。 「ツル割れ」や「サビ」は見た目は悪いのですが、皮を剥けは味には問題ありません。 葉とらずリンゴ 「しっかりと色づいているもの」が美味しいリンゴとされていますが、「葉とらずリンゴ」に取り組んでいる農家さんもいます。一般的には、収穫直前に、太陽の陽光をさえぎっているリンゴの周りの葉を摘み、リンゴの色づきを良くする「葉摘み」という作業をするのですが、葉は光合成をしてリンゴに養分を送る大事な役割をしているので、取らない方が美味しく糖度が高くなるという考え方です。しかし葉がたくさんついている分、色づきが良くなかったり、色ムラができてしまったりすることがあります。また、完全な葉とらずリンゴではなく、多少の葉摘みをギリギリのタイミングで行うなど、農家さんはそれぞれ工夫をしています。リンゴのお尻のほうまで均一に色づきを良くするために、地面に反射シートを敷いて陽光を当てている農家もあります。「色」で美味しいりんごを見分けるのは難易度が高そうですね。ちなみに、青色や黄色の品種のリンゴの場合は、皮のツヤを見るといいそうです。 さみず農産物直売所「さんちゃん」の方にお話を聞きました。 「美味しいリンゴと言っても好みは人それぞれ。コロナ禍以前は、各農家が試食を出して、個性の違いを味わってもらえるようにしていました。お気に入りのリンゴが見つかったお客様は、生産者の名前を覚えていて、次に買いに来るときは生産者の名前だけ確認して、ささっと買い物を済まされる方もけっこういらっしゃるんですよ」 まさに指名買いのリピーターさんですね。みつどんマルシェのお買い物でも「これは美味しい!」と思うリンゴに出合えたら、その生産農家さんをチェックしておきましょう。 ところで、あなたにとって「美味しいリンゴ」はどんなリンゴですか? 一般的に、リンゴといわれて思い浮かべるのは、形は丸く、真っ赤な色。味は、広く人気のある「ふじ」のように甘みと酸味のバランスがよく、歯応えがシャキシャキとしたものなのではないでしょうか。 しかし、リンゴは世界に約15,000種類、日本国内では約2,000種類もあるといわれます。酸味が強いものから甘味が強いものまで、形はまん丸に近いものから、縦に長いもの、横に広いものまで、さまざまです。 飯綱町はリンゴの栽培品種が多い 飯綱町のリンゴ栽培の特徴の一つに、栽培品種がとても多いことが挙げられ、わかっているだけで60種近くが栽培されています。いいづなアップルミュージアム前の「ニュートンりんご並木」には、1990年に英国王立園芸協会から寄贈された「ブラムリーズ・シードリング」「ローズマリーラセット」などの外国種リンゴが植樹されていて、町内では栽培農家も増えてきています。また「シナノリップ」(2018年品種登録/長野県果樹試験場)のような新しい品種も登場し、新しい品種改良が進められています。 美味しいリンゴを考える上で、味と同じくらい大切なのが食感です。「ガリッ」「カリッ」「サクッ」「シャキッ」「シャリッ」……どんな歯応えがお好みですか? リンゴの産地、飯綱町の人たちは食感にとても厳しく、ほんの少しでも歯応えが悪くなると「ボケた」と言います。果肉がやわらかくなりジューシーさが損なわれると、長野の方言ではリンゴが「ボケた」と言うのです。食感のいいリンゴの代表は「ふじ」「秋映」「シナノゴールド」。シャキシャキジューシーな食感を楽しみましょう。 時期、品種、生産農家といろいろ試して、あなたのお気に入りのリンゴを見つけてください。

美味しいリンゴの見分け方

美味しいリンゴを見分けるポイントをご紹介します。 色やお尻を見る 『美味しいリンゴを見分けるには、「色」や「お尻」に注目しましょう。 しっかりと色づいているものは太陽の光を浴び、味も濃く美味しいリンゴです。また、リンゴのお尻(底の部分)が広がっていて、ふじなら黄色く、その他の品種なら黄緑色になっているものが食べごろです』(ながの地域りんご物語:長野地域「おいしい信州ふーど」推進検討会議製作)というのが基本のリンゴの見分け方です。 農家の方に伺うと「お尻が開いている感じのリンゴが熟しているよ」「花おさまりがちょっと窪んでお尻が広がっていると美味しいよ」と教えてくれました。 また、「軸が太いリンゴは『ぞうっぱな』といって美味しくならない」そうです。 ぞうっぱなリンゴはほとんど摘果(果実が小さいうちに果形が良好な果実を選んで残し、ほかの果実を取り除く作業)されますが、稀に商品に混ざることもあるようです。 「ツル割れ」や「サビ」は見た目は悪いのですが、皮を剥けは味には問題ありません。 葉とらずリンゴ 「しっかりと色づいているもの」が美味しいリンゴとされていますが、「葉とらずリンゴ」に取り組んでいる農家さんもいます。一般的には、収穫直前に、太陽の陽光をさえぎっているリンゴの周りの葉を摘み、リンゴの色づきを良くする「葉摘み」という作業をするのですが、葉は光合成をしてリンゴに養分を送る大事な役割をしているので、取らない方が美味しく糖度が高くなるという考え方です。しかし葉がたくさんついている分、色づきが良くなかったり、色ムラができてしまったりすることがあります。また、完全な葉とらずリンゴではなく、多少の葉摘みをギリギリのタイミングで行うなど、農家さんはそれぞれ工夫をしています。リンゴのお尻のほうまで均一に色づきを良くするために、地面に反射シートを敷いて陽光を当てている農家もあります。「色」で美味しいりんごを見分けるのは難易度が高そうですね。ちなみに、青色や黄色の品種のリンゴの場合は、皮のツヤを見るといいそうです。 さみず農産物直売所「さんちゃん」の方にお話を聞きました。 「美味しいリンゴと言っても好みは人それぞれ。コロナ禍以前は、各農家が試食を出して、個性の違いを味わってもらえるようにしていました。お気に入りのリンゴが見つかったお客様は、生産者の名前を覚えていて、次に買いに来るときは生産者の名前だけ確認して、ささっと買い物を済まされる方もけっこういらっしゃるんですよ」 まさに指名買いのリピーターさんですね。みつどんマルシェのお買い物でも「これは美味しい!」と思うリンゴに出合えたら、その生産農家さんをチェックしておきましょう。 ところで、あなたにとって「美味しいリンゴ」はどんなリンゴですか? 一般的に、リンゴといわれて思い浮かべるのは、形は丸く、真っ赤な色。味は、広く人気のある「ふじ」のように甘みと酸味のバランスがよく、歯応えがシャキシャキとしたものなのではないでしょうか。 しかし、リンゴは世界に約15,000種類、日本国内では約2,000種類もあるといわれます。酸味が強いものから甘味が強いものまで、形はまん丸に近いものから、縦に長いもの、横に広いものまで、さまざまです。 飯綱町はリンゴの栽培品種が多い 飯綱町のリンゴ栽培の特徴の一つに、栽培品種がとても多いことが挙げられ、わかっているだけで60種近くが栽培されています。いいづなアップルミュージアム前の「ニュートンりんご並木」には、1990年に英国王立園芸協会から寄贈された「ブラムリーズ・シードリング」「ローズマリーラセット」などの外国種リンゴが植樹されていて、町内では栽培農家も増えてきています。また「シナノリップ」(2018年品種登録/長野県果樹試験場)のような新しい品種も登場し、新しい品種改良が進められています。 美味しいリンゴを考える上で、味と同じくらい大切なのが食感です。「ガリッ」「カリッ」「サクッ」「シャキッ」「シャリッ」……どんな歯応えがお好みですか? リンゴの産地、飯綱町の人たちは食感にとても厳しく、ほんの少しでも歯応えが悪くなると「ボケた」と言います。果肉がやわらかくなりジューシーさが損なわれると、長野の方言ではリンゴが「ボケた」と言うのです。食感のいいリンゴの代表は「ふじ」「秋映」「シナノゴールド」。シャキシャキジューシーな食感を楽しみましょう。 時期、品種、生産農家といろいろ試して、あなたのお気に入りのリンゴを見つけてください。

バリエーションいろいろ、リンゴの切り方を紹介! Vol.1

バリエーションいろいろ、リンゴの切り方を紹介! Vol.1

皆さんは、どうやってリンゴの皮をむいていますか? 4等分か、8等分にカットしてから皮をむく人が多いでしょうか。 基本のくし型 まずは基本のくし型切り。種の部分は両側から三角に切り取ります。包丁の腹に利き手の親指を当てて、リンゴのほうを動かすイメージで剝いていきましょう。 丸ごとくるくると皮をむく場合は、実が柔らかいおしりの部分から剝き始めます。皮を切らずに剥ききるのは、案外難しいですよね。 皮を剥いたら8等分にします。変色を防ぐためには、塩水に数分さらしてから水気を切ります。そのまま放置すると茶色く変色してしまうのは、リンゴに含まれるポリフェノールが酸化するためです。はちみつやレモン汁を使って変色を防ぐこともできますが、塩水がお手軽でおすすめです。 うさぎ型 代表的なりんごの飾り切りです。くの字に切れ目を入れて、耳の先から付け根に向かって薄く削ぎます。 型抜き ステンレス製のクッキー型などでリンゴの皮にキズを付けてから、型の周りを剥くといろいろな形が作れます。

バリエーションいろいろ、リンゴの切り方を紹介! Vol.1

皆さんは、どうやってリンゴの皮をむいていますか? 4等分か、8等分にカットしてから皮をむく人が多いでしょうか。 基本のくし型 まずは基本のくし型切り。種の部分は両側から三角に切り取ります。包丁の腹に利き手の親指を当てて、リンゴのほうを動かすイメージで剝いていきましょう。 丸ごとくるくると皮をむく場合は、実が柔らかいおしりの部分から剝き始めます。皮を切らずに剥ききるのは、案外難しいですよね。 皮を剥いたら8等分にします。変色を防ぐためには、塩水に数分さらしてから水気を切ります。そのまま放置すると茶色く変色してしまうのは、リンゴに含まれるポリフェノールが酸化するためです。はちみつやレモン汁を使って変色を防ぐこともできますが、塩水がお手軽でおすすめです。 うさぎ型 代表的なりんごの飾り切りです。くの字に切れ目を入れて、耳の先から付け根に向かって薄く削ぎます。 型抜き ステンレス製のクッキー型などでリンゴの皮にキズを付けてから、型の周りを剥くといろいろな形が作れます。

長野県のリンゴ・飯綱町のリンゴ

長野県のリンゴ・飯綱町のリンゴ

長野県のリンゴと青森のリンゴ 長野県は、青森県に次いでリンゴの出荷量は全国2位。青森県が約6割(約40万トン)、長野県が約2割(約13万トン)※と、両県で国内生産の8割を占める2大産地です。とはいえ、青森は長野の約3倍と圧倒的な出荷量があります。(※参考:農林水産省統計部『果樹生産出荷統計』より平成30年産リンゴ) 長野県民は、かつての地域の名称である「信州」「信濃」という呼び方に愛着を持っており、しばしば使われています。県内で生まれたオリジナルのリンゴも、名前にシナノ……とつけているほどです。なので、ここでは長野県のリンゴは、信州リンゴと明記いたします。また、リンゴの名前は登録商標となっている品種も多く、それだけこだわりが感じられます。 さて、青森リンゴと信州リンゴはしばしば比較されますが、関東圏ではあまり信州リンゴは知られておらず、リンゴといえば青森というイメージが強くあるのではないでしょうか。それは、かつての流通網では、主に青森リンゴは関東から中部、信州リンゴは信越と関西、九州方面へ出荷されていたからと聞きます。しかし最近は直販の農家等も増え、関東圏でも信州リンゴが流通し、認知度も上がってきています。 味の違いという点では、青森リンゴは甘味と酸味のバランスがよく、信州リンゴは甘味が強いとか。長野県は夏の平均気温が高く日照時間が長いため、蜜が多く入って甘みの強いリンゴが生産されるといわれます。 リンゴ栽培の歴史 長野県でリンゴが栽培されるようになったのは、明治7年。国による農業発展の政策により、苗木が配布されたことが発端です。その後、明治30年ごろから大正末期にかけて県内各地に伝わり、それまで主力産業だった養蚕の衰退とともに、リンゴ栽培に転換されていきました。現在は、県内のほぼ全域で栽培され、県内の果物で、最も栽培面積と生産量が多い作物です。特に南信は飯田市、中信は安曇野市、松本市、北信は長野市や須坂市、山ノ内町、飯綱町がリンゴの里として知られています。 りんご三兄弟®️といわれ人気の「秋映(あきばえ)」「シナノゴールド」「シナノスイート」は、長野県で生まれた品種です。 秋映 シナノゴールド シナノスイート 秋映は千秋とつがるの掛け合わせで、深くて濃い赤色をした皮が特徴。酸味と甘味のバランスがよく、歯応えはしっかりしています。シナノゴールドは、千秋とゴールデンデリシャスが掛け合わされた黄色いリンゴ。ほかのリンゴにはないサクッとした歯応えが人気です。シナノスイートは、ふじとつがるから生まれました。果肉がやわらかく、その名の通り甘いリンゴです。ほかに、長野県で生まれた新品種は、シナノピッコロ、シナノプッチ、シナノドルチェ、シナノリップなどがあります。 飯綱町のリンゴ さて、長野県の中でも、飯綱町のリンゴはどんな特徴があるのでしょう。 長野県は南北に長く、端と端は直線距離で約200Km。その北の端に飯綱町はあります。 春は北信五岳の山々を背景にリンゴの白い花が咲き誇り、町のキャラクターはリンゴの妖精「みつどん」と、町全体でリンゴの里・いいづなを盛り立てています。11月には、ふじリンゴ祭りが開催され、いいづなのリンゴを求めて県内はもちろん、新潟県や富山県などからも大勢のお客さんが訪れ、コンテナごと買い上げるほどの人気です。飯綱町は、三水村と牟礼村が合併してできた町で、三水村は高級リンゴの名産地として名を馳せていました。もちろん牟礼村も、標高の高さを生かしたリンゴづくりが盛んで、飯綱町となった現在は、双方が切磋琢磨し、市場の仲買人からは、いいづなリンゴは質がいいと一目置かれているそうです。 飯綱町PRキャラクター「みつどん」 みつどんは、りんごの妖精。顔の星形は「ふじ」の蜜をイメージしています。 性格は自然を大切にし助け合い、思いやりの心をもっていて常に学び、仕事に励み、心とからだを鍛える、控えめだけど働き者です。 命名者いわく、飯綱町の人口密度がどーんと上がるように、蜜がどーんとたっぷり入ったりんごにちなんで名付けたそうです。 飯綱町には、みつどんファンが多く、『みつどんファンクラブ』もあるほど。

長野県のリンゴ・飯綱町のリンゴ

長野県のリンゴと青森のリンゴ 長野県は、青森県に次いでリンゴの出荷量は全国2位。青森県が約6割(約40万トン)、長野県が約2割(約13万トン)※と、両県で国内生産の8割を占める2大産地です。とはいえ、青森は長野の約3倍と圧倒的な出荷量があります。(※参考:農林水産省統計部『果樹生産出荷統計』より平成30年産リンゴ) 長野県民は、かつての地域の名称である「信州」「信濃」という呼び方に愛着を持っており、しばしば使われています。県内で生まれたオリジナルのリンゴも、名前にシナノ……とつけているほどです。なので、ここでは長野県のリンゴは、信州リンゴと明記いたします。また、リンゴの名前は登録商標となっている品種も多く、それだけこだわりが感じられます。 さて、青森リンゴと信州リンゴはしばしば比較されますが、関東圏ではあまり信州リンゴは知られておらず、リンゴといえば青森というイメージが強くあるのではないでしょうか。それは、かつての流通網では、主に青森リンゴは関東から中部、信州リンゴは信越と関西、九州方面へ出荷されていたからと聞きます。しかし最近は直販の農家等も増え、関東圏でも信州リンゴが流通し、認知度も上がってきています。 味の違いという点では、青森リンゴは甘味と酸味のバランスがよく、信州リンゴは甘味が強いとか。長野県は夏の平均気温が高く日照時間が長いため、蜜が多く入って甘みの強いリンゴが生産されるといわれます。 リンゴ栽培の歴史 長野県でリンゴが栽培されるようになったのは、明治7年。国による農業発展の政策により、苗木が配布されたことが発端です。その後、明治30年ごろから大正末期にかけて県内各地に伝わり、それまで主力産業だった養蚕の衰退とともに、リンゴ栽培に転換されていきました。現在は、県内のほぼ全域で栽培され、県内の果物で、最も栽培面積と生産量が多い作物です。特に南信は飯田市、中信は安曇野市、松本市、北信は長野市や須坂市、山ノ内町、飯綱町がリンゴの里として知られています。 りんご三兄弟®️といわれ人気の「秋映(あきばえ)」「シナノゴールド」「シナノスイート」は、長野県で生まれた品種です。 秋映 シナノゴールド シナノスイート 秋映は千秋とつがるの掛け合わせで、深くて濃い赤色をした皮が特徴。酸味と甘味のバランスがよく、歯応えはしっかりしています。シナノゴールドは、千秋とゴールデンデリシャスが掛け合わされた黄色いリンゴ。ほかのリンゴにはないサクッとした歯応えが人気です。シナノスイートは、ふじとつがるから生まれました。果肉がやわらかく、その名の通り甘いリンゴです。ほかに、長野県で生まれた新品種は、シナノピッコロ、シナノプッチ、シナノドルチェ、シナノリップなどがあります。 飯綱町のリンゴ さて、長野県の中でも、飯綱町のリンゴはどんな特徴があるのでしょう。 長野県は南北に長く、端と端は直線距離で約200Km。その北の端に飯綱町はあります。 春は北信五岳の山々を背景にリンゴの白い花が咲き誇り、町のキャラクターはリンゴの妖精「みつどん」と、町全体でリンゴの里・いいづなを盛り立てています。11月には、ふじリンゴ祭りが開催され、いいづなのリンゴを求めて県内はもちろん、新潟県や富山県などからも大勢のお客さんが訪れ、コンテナごと買い上げるほどの人気です。飯綱町は、三水村と牟礼村が合併してできた町で、三水村は高級リンゴの名産地として名を馳せていました。もちろん牟礼村も、標高の高さを生かしたリンゴづくりが盛んで、飯綱町となった現在は、双方が切磋琢磨し、市場の仲買人からは、いいづなリンゴは質がいいと一目置かれているそうです。 飯綱町PRキャラクター「みつどん」 みつどんは、りんごの妖精。顔の星形は「ふじ」の蜜をイメージしています。 性格は自然を大切にし助け合い、思いやりの心をもっていて常に学び、仕事に励み、心とからだを鍛える、控えめだけど働き者です。 命名者いわく、飯綱町の人口密度がどーんと上がるように、蜜がどーんとたっぷり入ったりんごにちなんで名付けたそうです。 飯綱町には、みつどんファンが多く、『みつどんファンクラブ』もあるほど。

飯綱町のりんご【シナノリップ】

飯綱町のりんご【シナノリップ】

シナノリップ 2018年に品種登録されたばかりの新品種、長野県のオリジナル品種です。まだ珍しくスーパーで見ることは少ないりんごです。とてもジューシーで、果汁が滴るほど入っている場合もあります。 時期 8月中旬〜8月下旬 甘さ・酸味チェック 甘さ  ★★ 酸味  ★★

飯綱町のりんご【シナノリップ】

シナノリップ 2018年に品種登録されたばかりの新品種、長野県のオリジナル品種です。まだ珍しくスーパーで見ることは少ないりんごです。とてもジューシーで、果汁が滴るほど入っている場合もあります。 時期 8月中旬〜8月下旬 甘さ・酸味チェック 甘さ  ★★ 酸味  ★★

飯綱町のりんご【きおう(黄王)】

飯綱町のりんご【きおう(黄王)】

きおう(黄王) 岩手県生まれの黄色いりんご。サクサクと歯触りがよく、香り高いジューシーな果汁が特徴です。 黄王という名前は「黄色い王様」という意味を込めて名付けられました。 時期 8月下旬〜9月上旬 甘さ・酸味チェック 甘さ  ★★★ 酸味  ★

飯綱町のりんご【きおう(黄王)】

きおう(黄王) 岩手県生まれの黄色いりんご。サクサクと歯触りがよく、香り高いジューシーな果汁が特徴です。 黄王という名前は「黄色い王様」という意味を込めて名付けられました。 時期 8月下旬〜9月上旬 甘さ・酸味チェック 甘さ  ★★★ 酸味  ★