りんごを長く美味しく楽しむために

りんごを長く美味しく楽しむために

りんごを長く美味しく楽しむ

リンゴは、箱ごと購入したり贈り物でたくさんもらったりすることも多いもの。すぐには食べ切れないけれど、せっかくなら美味しくいただきたいですね。リンゴは長持ちする果物ですが、乾燥してしまうとせっかくの瑞々しさが失われて、果肉がフカフカになってしまいます。美味しさを保つ条件は低温多湿であること!

リンゴは常温でも保管できるので、冬はつい、暖房の効いた部屋に置いてしまいがちですが、リンゴに乾燥は御法度。必ず冷暗所に保管しましょう。マンションやアパートなど密閉された環境では、比較的涼しい廊下や玄関先、ベランダに置くといいかもしれません。ただしその際、一つひとつ新聞紙やキッチンペーパーで包むひと手間で、新鮮さを保つことができます。

もちろん冷蔵庫での保存もおすすめです。リンゴは冷やした方が甘味が増すともいいます。この場合も、一つひとつ新聞紙かキッチンペーパー、ラップで包むことをお忘れなく。さらにジッパー付き保存袋かポリ袋に入れ、袋の口を閉じましょう。密封するのは、乾燥防止はもちろん、リンゴが出すエチレンガスを広げないためです。硬いキウイフルーツやバナナはリンゴと一緒に置いておくと追熟する、と聞いたことはありませんか? エチレンガスは熟成を促す働きがあるので、庫内のほかの野菜の熟成を早めてしまわないよう、袋を閉める必要があるのです。きちんと手間をかければ、冷蔵保存で2カ月ほど長持ちさせることができますよ。

リンゴの中でも、果肉の硬い、ふじなどの晩成種(11月ごろに収穫される種類)は比較的長持ちしますが、夏ごろに収穫される早生種(夏あかり、シナノリップなど)や、9〜10月ごろに収穫される中生種(シナノスイート、シナノゴールドなど)の種類は、あまり長期保存には向きません。やっぱり、早めに美味しくいただくのがいちばん!

どうしても食べ切れない場合は、新鮮なうちに冷凍してしまうのもおすすめです。

丸ごとでも、皮付きのままくし形にカットしてもいいですよ。解凍すると、元のシャキシャキはなくなって果肉がやわらかくなるので、ジャムやお菓子づくりに使えます。半解凍なら、シャーベット感覚でいただけるので、ぜひ試してみてください。

古くなってしまったら、悪くなってしまう前にジャムにして楽しめますよ。美味しいリンゴをまるっとお楽しみくださいね。

リンゴジャムの作り方

1)リンゴは洗って芯を取り、約3mmのいちょう切りに。皮は取り除いてもOK。
2)水を切ってリンゴの重さを計り、分量の40〜60%の砂糖を用意する(甘さはお好みで)。
3)鍋にリンゴ、砂糖、レモン汁(リンゴ1個に付き大さじ1※)を入れて中火にかける。
4)沸騰したらアクを取り、弱火にする。焦がさないように木べらで混ぜながら、30〜40分煮る。
※ブラムリーやグラニースミスなど酸味のあるリンゴの場合はレモン汁はなくてもよい。

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