飯綱町ブログ

りんごの町でりんごの木のオーナーになれる!?「飯綱町りんごのオーナー制度」

りんごの町でりんごの木のオーナーになれる!?「飯綱町りんごのオーナー制度」

誰でもりんごの木のオーナーになれる!? りんごが好きな方にとっては夢のような企画「飯綱町りんごのオーナー制度」をご紹介します。 2021年は予定していた募集期間終了前に定員に達したという人気の制度です。「飯綱町の美味しいりんごをご家庭に届けたい、その想いだけでやっています」と話すのは、りんごオーナー事務局 廣田裕二さん。 りんごの収穫だけに留まらない「飯綱町りんごのオーナー制度」の魅力について、廣田さんのお話とともにお届けします。 「飯綱町りんごのオーナー制度」とは? りんごのオーナー制度とは、自分のりんごの木を持ち、秋には実ったりんごを自ら収穫できる制度。収穫までのりんごの木の管理は園主である農家さんが行います。 「飯綱町りんごのオーナー制度」は1シーズン毎の契約。品種はふじ。収穫の最低保証は40kg、約150個です。収穫に行けなくなってしまった場合は、自分のりんごの木から収穫したりんごの内、上質なもの40kgを送付してもらえます。(2021年現在) また、りんごの収穫だけでなく、飯綱町をもっと楽しめるようなコース設定やお得なクーポンが付いているのもうれしいポイント。 「飯綱町りんごのオーナー制度」を通して飯綱町を楽しみりんごを知る 「飯綱町りんごのオーナー制度」は3つのコース制。 温泉コース、そばお食事券コース、シンプルコース(りんごのみ)の中から申し込み時に希望コースを選択します。全コースお得な観光クーポン券付き。 りんごの収穫時以外にも飯綱町に訪れていただいて、町内の色々な遊びを楽しんでいただきたいという想いがあります。 「飯綱町りんごのオーナー制度」がスタートして10年あまり。オーナーさんの約9割は県外在住ですが、りんごのオーナー制度をきっかけに飯綱町が好きになり、年に何度も町を訪れる方も多いそうです。 信州いいづなりんご学校 出典:信州いいづなりんご学校 りんごについてもっと深く知りたい 2021年からは、りんごについてもっと深く知りたい方向けに「りんご栽培の動画視聴サービス」を開始しました。これは、飯綱町で行っている「信州いいづなりんご学校」のビギナー向け基礎編の動画が視聴できるサービスです。 オーナーさんも何年も続けていらっしゃる方の中には、りんごの収穫だけでは物足りないという方もいらして、それならば収穫までのりんご栽培について勉強する機会があってもいいんじゃないかということで、今年から始めたんですよ。よくいただく質問についても動画内にまとまっています。収穫までの作業や苦労、肥料や天気との関係など色んなことが盛り込まれているので、楽しいと思います。 また、少しだけ収穫体験をしてみたいという方向けにも、りんごのもぎ取りを楽しめる「りんご体験ツアー」が用意されています。 手厚く丁寧なサポートで安心 「飯綱町りんごのオーナー制度」の満足度が高い理由の一つに、対応が親切ということが挙げられます。 オーナーさんからのご希望があれば、農家さんの了承を得たうえで、収穫以外の作業をしていただくことも可能です。わたしたちがサポートして、りんごの話をしたり、花摘みや摘果などのアドバイスをしたりしています。 昨年は、外出自粛により収穫に来られないオーナーさんが多いシーズンでした。通常、送料はオーナーさん負担ですが、事情を考慮して飯綱町が負担したそうです。その心遣いがうれしかったというオーナーさんの声も多くありました。 シールを使った自分だけのオリジナルりんごを作る 写真:廣田さんご提供 また、りんごにシールを貼って文字入りりんごを作りたい、というオーナーさんのご要望に応えたことも。オーナーさんには大変喜ばれたそうです。りんごの木のオーナーになって、シールを使った自分だけのオリジナルりんごを作る、というのもおもしろそうですね。こんな楽しみ方があったとは…! (上の写真は、シールりんごのイメージです。今回ご要望があったオーナーさんのシールりんごではありません) 広がっていく「飯綱町りんごのオーナー制度」の枝葉 2021年現在、ふじ40kgのオーナー制度を実施していますが、今後バリエーションを増やしていくことが検討されているそうです。複数品種の組み合わせ、サイズ選択制、りんご保管サービス、さらには加工オプションまで。今後の展開が楽しみです。...

りんごの町でりんごの木のオーナーになれる!?「飯綱町りんごのオーナー制度」

誰でもりんごの木のオーナーになれる!? りんごが好きな方にとっては夢のような企画「飯綱町りんごのオーナー制度」をご紹介します。 2021年は予定していた募集期間終了前に定員に達したという人気の制度です。「飯綱町の美味しいりんごをご家庭に届けたい、その想いだけでやっています」と話すのは、りんごオーナー事務局 廣田裕二さん。 りんごの収穫だけに留まらない「飯綱町りんごのオーナー制度」の魅力について、廣田さんのお話とともにお届けします。 「飯綱町りんごのオーナー制度」とは? りんごのオーナー制度とは、自分のりんごの木を持ち、秋には実ったりんごを自ら収穫できる制度。収穫までのりんごの木の管理は園主である農家さんが行います。 「飯綱町りんごのオーナー制度」は1シーズン毎の契約。品種はふじ。収穫の最低保証は40kg、約150個です。収穫に行けなくなってしまった場合は、自分のりんごの木から収穫したりんごの内、上質なもの40kgを送付してもらえます。(2021年現在) また、りんごの収穫だけでなく、飯綱町をもっと楽しめるようなコース設定やお得なクーポンが付いているのもうれしいポイント。 「飯綱町りんごのオーナー制度」を通して飯綱町を楽しみりんごを知る 「飯綱町りんごのオーナー制度」は3つのコース制。 温泉コース、そばお食事券コース、シンプルコース(りんごのみ)の中から申し込み時に希望コースを選択します。全コースお得な観光クーポン券付き。 りんごの収穫時以外にも飯綱町に訪れていただいて、町内の色々な遊びを楽しんでいただきたいという想いがあります。 「飯綱町りんごのオーナー制度」がスタートして10年あまり。オーナーさんの約9割は県外在住ですが、りんごのオーナー制度をきっかけに飯綱町が好きになり、年に何度も町を訪れる方も多いそうです。 信州いいづなりんご学校 出典:信州いいづなりんご学校 りんごについてもっと深く知りたい 2021年からは、りんごについてもっと深く知りたい方向けに「りんご栽培の動画視聴サービス」を開始しました。これは、飯綱町で行っている「信州いいづなりんご学校」のビギナー向け基礎編の動画が視聴できるサービスです。 オーナーさんも何年も続けていらっしゃる方の中には、りんごの収穫だけでは物足りないという方もいらして、それならば収穫までのりんご栽培について勉強する機会があってもいいんじゃないかということで、今年から始めたんですよ。よくいただく質問についても動画内にまとまっています。収穫までの作業や苦労、肥料や天気との関係など色んなことが盛り込まれているので、楽しいと思います。 また、少しだけ収穫体験をしてみたいという方向けにも、りんごのもぎ取りを楽しめる「りんご体験ツアー」が用意されています。 手厚く丁寧なサポートで安心 「飯綱町りんごのオーナー制度」の満足度が高い理由の一つに、対応が親切ということが挙げられます。 オーナーさんからのご希望があれば、農家さんの了承を得たうえで、収穫以外の作業をしていただくことも可能です。わたしたちがサポートして、りんごの話をしたり、花摘みや摘果などのアドバイスをしたりしています。 昨年は、外出自粛により収穫に来られないオーナーさんが多いシーズンでした。通常、送料はオーナーさん負担ですが、事情を考慮して飯綱町が負担したそうです。その心遣いがうれしかったというオーナーさんの声も多くありました。 シールを使った自分だけのオリジナルりんごを作る 写真:廣田さんご提供 また、りんごにシールを貼って文字入りりんごを作りたい、というオーナーさんのご要望に応えたことも。オーナーさんには大変喜ばれたそうです。りんごの木のオーナーになって、シールを使った自分だけのオリジナルりんごを作る、というのもおもしろそうですね。こんな楽しみ方があったとは…! (上の写真は、シールりんごのイメージです。今回ご要望があったオーナーさんのシールりんごではありません) 広がっていく「飯綱町りんごのオーナー制度」の枝葉 2021年現在、ふじ40kgのオーナー制度を実施していますが、今後バリエーションを増やしていくことが検討されているそうです。複数品種の組み合わせ、サイズ選択制、りんご保管サービス、さらには加工オプションまで。今後の展開が楽しみです。...

りんごに出会えるスポット 横手直売所「四季菜」

りんごに出会えるスポット 横手直売所「四季菜」

新鮮で美味しいりんごに出会えるスポットと言えば、そう、地元の農産物直売所! ということで、複数回にわたって、飯綱町の農産物直売所特集をお送りします。 直売所特集第1弾でご紹介するのは、横手直売所「四季菜」です。 農家さんを元気にしたい 長野市と信濃町を結ぶ長野信濃線沿いに位置する横手直売所「四季菜」。四季菜エリアは、りんごはもちろんのこと、桃、とうもろこし、蕎麦なども有名です。 1998年4月、「農家さんを元気にしたい」という想いから生まれた四季菜。牟礼村ふるさと振興公社(現・飯綱町ふるさと振興公社)の直営直売所として営業を開始しました。 農家さんが一生懸命作った野菜や果物は美味しいから。どんどんお客様が増えて、屋根を出したり、シャッターをつけて外も売り場にしたりして売り場面積を広げていきました。売り場面積が大きくなると、農家さんもさらに色んな野菜や果物を持ってきてくれて、そうするとお客様がまた増えて、だから売り場面積をさらに広げて。 そう語るのは飯綱町ふるさと振興公社 代表取締役 平塚慶吾さん。 お客様からは、農産物が種類豊富で楽しいと言われます。新しい作物や品種に挑戦する農家さんも増えています」と平塚さん。良い循環が生まれたことで、オープン当時広さ50㎡だった小さな直売所は、現在では面積5倍以上の規模となりました。 「四季菜」で出会えるりんご商品 旬のりんご 店内には、旬のりんご、りんごの加工品がたくさん並んでいます。 飯綱町ふるさと振興公社では、自社ブランドのりんごの加工品も作っています。定番のりんごジャムや果汁100%りんごジュースから、りんごソース、りんごドレッシング、りんごバターまで。 りんごバター 飯綱町ふるさと振興公社の新商品りんごバターです。1個580円(税込み)。2個1,000円。トーストにぬっても、ヨーグルトにかけても美味しい。低糖度にこだわった、リッチでコクのあるりんごバターです。 まろやかな甘みを感じるふじ(写真右)。 酸味もありサッパリとした味わいの季節限定ブラムリーズシードリング(写真左)。 りんごの美味しさが詰まった、色も味も違う2つを是非食べ比べてみてください。 飯綱町ふるさと振興公社の加工品は、「さんちゃん」や「いいづなマルシェむーちゃん」でも購入可能です。 りんごのパンに出会える「四季菜ベーカリー」 四季菜にはパン工房が併設されているため、焼きたてパンを購入できます。 この「四季菜ベーカリー」で出会えるのが、りんごのパン。水の代わりに果汁100%りんごジュースで作られた食パンや、りんごのトースト、クロワッサンなど、りんごを使用したパンが販売されています。 その場で食べたい方向けに、イートインコーナーも設けられています。 お昼にはほとんど売り切れてしまうそうなので、午前中に行くのが◎。 雪国ならではの「雪ねむりりんご」 四季菜では、雪室で寝かせた「雪ねむりりんご」にも出会えます。 雪室とは、雪国の自然の力、雪氷熱エネルギーを利用した食品保存技術のひとつ。簡単に言うと、電気の代わりに雪を使う冷蔵庫です。高湿度でうるおいが保たれること、また温度が安定しているため農作物がストレスを受けにくいことから、鮮度保持に優れた貯蔵方法。雪室に貯蔵された農作物は、デンプンが糖に変わる低温糖化現象により、自然と甘く美味しくなると言われています。 2013年2月、長野県第一号として完成した雪室施設。雪室の左は貯雪室、右は農作物を入れる部屋。貯雪室の冷気が循環することで右の部屋も冷やされる仕組みです。...

りんごに出会えるスポット 横手直売所「四季菜」

新鮮で美味しいりんごに出会えるスポットと言えば、そう、地元の農産物直売所! ということで、複数回にわたって、飯綱町の農産物直売所特集をお送りします。 直売所特集第1弾でご紹介するのは、横手直売所「四季菜」です。 農家さんを元気にしたい 長野市と信濃町を結ぶ長野信濃線沿いに位置する横手直売所「四季菜」。四季菜エリアは、りんごはもちろんのこと、桃、とうもろこし、蕎麦なども有名です。 1998年4月、「農家さんを元気にしたい」という想いから生まれた四季菜。牟礼村ふるさと振興公社(現・飯綱町ふるさと振興公社)の直営直売所として営業を開始しました。 農家さんが一生懸命作った野菜や果物は美味しいから。どんどんお客様が増えて、屋根を出したり、シャッターをつけて外も売り場にしたりして売り場面積を広げていきました。売り場面積が大きくなると、農家さんもさらに色んな野菜や果物を持ってきてくれて、そうするとお客様がまた増えて、だから売り場面積をさらに広げて。 そう語るのは飯綱町ふるさと振興公社 代表取締役 平塚慶吾さん。 お客様からは、農産物が種類豊富で楽しいと言われます。新しい作物や品種に挑戦する農家さんも増えています」と平塚さん。良い循環が生まれたことで、オープン当時広さ50㎡だった小さな直売所は、現在では面積5倍以上の規模となりました。 「四季菜」で出会えるりんご商品 旬のりんご 店内には、旬のりんご、りんごの加工品がたくさん並んでいます。 飯綱町ふるさと振興公社では、自社ブランドのりんごの加工品も作っています。定番のりんごジャムや果汁100%りんごジュースから、りんごソース、りんごドレッシング、りんごバターまで。 りんごバター 飯綱町ふるさと振興公社の新商品りんごバターです。1個580円(税込み)。2個1,000円。トーストにぬっても、ヨーグルトにかけても美味しい。低糖度にこだわった、リッチでコクのあるりんごバターです。 まろやかな甘みを感じるふじ(写真右)。 酸味もありサッパリとした味わいの季節限定ブラムリーズシードリング(写真左)。 りんごの美味しさが詰まった、色も味も違う2つを是非食べ比べてみてください。 飯綱町ふるさと振興公社の加工品は、「さんちゃん」や「いいづなマルシェむーちゃん」でも購入可能です。 りんごのパンに出会える「四季菜ベーカリー」 四季菜にはパン工房が併設されているため、焼きたてパンを購入できます。 この「四季菜ベーカリー」で出会えるのが、りんごのパン。水の代わりに果汁100%りんごジュースで作られた食パンや、りんごのトースト、クロワッサンなど、りんごを使用したパンが販売されています。 その場で食べたい方向けに、イートインコーナーも設けられています。 お昼にはほとんど売り切れてしまうそうなので、午前中に行くのが◎。 雪国ならではの「雪ねむりりんご」 四季菜では、雪室で寝かせた「雪ねむりりんご」にも出会えます。 雪室とは、雪国の自然の力、雪氷熱エネルギーを利用した食品保存技術のひとつ。簡単に言うと、電気の代わりに雪を使う冷蔵庫です。高湿度でうるおいが保たれること、また温度が安定しているため農作物がストレスを受けにくいことから、鮮度保持に優れた貯蔵方法。雪室に貯蔵された農作物は、デンプンが糖に変わる低温糖化現象により、自然と甘く美味しくなると言われています。 2013年2月、長野県第一号として完成した雪室施設。雪室の左は貯雪室、右は農作物を入れる部屋。貯雪室の冷気が循環することで右の部屋も冷やされる仕組みです。...

りんごに出会えるスポット 「農産物直売所さんちゃん」

りんごに出会えるスポット 「農産物直売所さんちゃん」

新鮮で美味しいりんごに出会えるスポットと言えば、そう、地元の農産物直売所! 直売所特集第2弾でご紹介するのは、飯綱町三水地域の「農産物直売所さんちゃん」です。 それでは見ていきましょう。 りんごがコンセプトの直売所「さんちゃん」 りんご畑を突き抜ける北信五岳道路沿い。カラフルなのぼり旗が見えてきたら、「農産物直売所さんちゃん」に到着です。さんちゃんは、りんご畑に囲まれたのどかな風景の中にあります。 りんご農家さんが運営する、りんごに特化した直売所としてスタートしたさんちゃん。時を経て2020年1月、それまでの運営体制から飯綱町ふるさと振興公社に事業継承されました。 さんちゃんの魅力は、何と言っても高品質なりんご。そして農家さんの団結力ですね。コンセプトはりんご!さんちゃんと言ったらりんごです。 と話すのは、直売所3店舗の統括をされている、飯綱町ふるさと振興公社 商品販売課長 相澤亮さん。 現在はりんご以外の商品も数多く置かれていますが、りんごがコンセプトの直売所であることは、今も変わりません。 高品質なりんごと農家さんの団結力が魅力 飯綱町三水地域のりんごは、「三水のりんご」と呼ばれ、とても人気があります。 農家さんのこだわりが詰まった高品質なりんごを求めて、シーズンになるとお客様が殺到するそうです。また、珍しい品種のりんごが置かれることもさんちゃんの魅力のひとつ。さんちゃんでしか手に入らないりんごもあるそうですよ。 果汁100%のりんごジュースも豊富 りんごジュースを出荷している農家さんが多いため、これだけたくさんのりんごジュースがお店に並びます。あまり見かけない、品種別のりんごジュースも販売されています。飲み比べしてみるのも楽しそうですね。 お盆に開催される「さんちゃん夏祭り」 お盆には、抽選会や屋台などで盛り上がる「さんちゃん夏祭り」が開催されます。7年前から続くさんちゃんの伝統行事です。 事業継承後の現在でも、直売所を盛り上げるために夏祭りを支え続ける農家さんの姿を見て、農家さんの結束の強さ、そして農家さんのさんちゃんへの愛情を感じたという相澤さん。お店に入るとまず目に飛び込んでくるのは、そんな農家さんたちの笑顔です。 おしゃれな手づくりアップルパイ さんちゃんで購入できる、通年商品の「手づくりアップルパイ」。大きいアップルパイ1個入り210円(税込み)。小さいアップルパイ2個入り230円(税込み)。 「手づくりアップルパイ」の原材料は、飯綱産りんごとシンプルな素材。さんちゃん隣の加工所「三水農産物加工所チアさみず」で手づくりされています。通常は、紅玉のアップルパイが販売されていますが、9月上旬にはブラムリーズシードリングのアップルパイもお店に並びます。 リーフ型がおしゃれなアップルパイは、中身も色鮮やか。赤の果肉は紅玉、緑の果肉はブラムリーズシードリングです。紅玉のアップルパイは、酸味と甘みのバランスが絶妙。ブラムリーズシードリングのアップルパイは、しっかりとした酸味があり爽やかな味わいでした。どちらもとっても美味しかったです。 アップルパイは、横手直売所「四季菜」や「いいづなマルシェむーちゃん」でも購入可能です。 11月の「さんちゃん」がすごい!? コンテナ売りのりんご祭り 11月のさんちゃんは、もう本当にすごいですよ。さんちゃん駐車場にテントを張って、農家さんが自分の名前を付けたコンテナで、りんごをコンテナ売りするんですよ。駐車場はすぐに満車になってしまうくらい、たくさんの人で賑わいます。 11月のおよそ1週間、さんちゃんでは「りんご祭り」が開催され、りんごのコンテナ売りが行われます。コンテナ売りとは文字どおり、コンテナ単位でりんごが販売されること。1コンテナ約18kg。しかも、大特価で購入できるということで、毎年大盛況のイベントです。これはもう、りんご好きにはたまらないですね。11月のさんちゃん「りんご祭り」、要チェックです。 さんちゃん「ふじりんご祭り」の記事へ りんごのシーズンに「さんちゃん」へ...

りんごに出会えるスポット 「農産物直売所さんちゃん」

新鮮で美味しいりんごに出会えるスポットと言えば、そう、地元の農産物直売所! 直売所特集第2弾でご紹介するのは、飯綱町三水地域の「農産物直売所さんちゃん」です。 それでは見ていきましょう。 りんごがコンセプトの直売所「さんちゃん」 りんご畑を突き抜ける北信五岳道路沿い。カラフルなのぼり旗が見えてきたら、「農産物直売所さんちゃん」に到着です。さんちゃんは、りんご畑に囲まれたのどかな風景の中にあります。 りんご農家さんが運営する、りんごに特化した直売所としてスタートしたさんちゃん。時を経て2020年1月、それまでの運営体制から飯綱町ふるさと振興公社に事業継承されました。 さんちゃんの魅力は、何と言っても高品質なりんご。そして農家さんの団結力ですね。コンセプトはりんご!さんちゃんと言ったらりんごです。 と話すのは、直売所3店舗の統括をされている、飯綱町ふるさと振興公社 商品販売課長 相澤亮さん。 現在はりんご以外の商品も数多く置かれていますが、りんごがコンセプトの直売所であることは、今も変わりません。 高品質なりんごと農家さんの団結力が魅力 飯綱町三水地域のりんごは、「三水のりんご」と呼ばれ、とても人気があります。 農家さんのこだわりが詰まった高品質なりんごを求めて、シーズンになるとお客様が殺到するそうです。また、珍しい品種のりんごが置かれることもさんちゃんの魅力のひとつ。さんちゃんでしか手に入らないりんごもあるそうですよ。 果汁100%のりんごジュースも豊富 りんごジュースを出荷している農家さんが多いため、これだけたくさんのりんごジュースがお店に並びます。あまり見かけない、品種別のりんごジュースも販売されています。飲み比べしてみるのも楽しそうですね。 お盆に開催される「さんちゃん夏祭り」 お盆には、抽選会や屋台などで盛り上がる「さんちゃん夏祭り」が開催されます。7年前から続くさんちゃんの伝統行事です。 事業継承後の現在でも、直売所を盛り上げるために夏祭りを支え続ける農家さんの姿を見て、農家さんの結束の強さ、そして農家さんのさんちゃんへの愛情を感じたという相澤さん。お店に入るとまず目に飛び込んでくるのは、そんな農家さんたちの笑顔です。 おしゃれな手づくりアップルパイ さんちゃんで購入できる、通年商品の「手づくりアップルパイ」。大きいアップルパイ1個入り210円(税込み)。小さいアップルパイ2個入り230円(税込み)。 「手づくりアップルパイ」の原材料は、飯綱産りんごとシンプルな素材。さんちゃん隣の加工所「三水農産物加工所チアさみず」で手づくりされています。通常は、紅玉のアップルパイが販売されていますが、9月上旬にはブラムリーズシードリングのアップルパイもお店に並びます。 リーフ型がおしゃれなアップルパイは、中身も色鮮やか。赤の果肉は紅玉、緑の果肉はブラムリーズシードリングです。紅玉のアップルパイは、酸味と甘みのバランスが絶妙。ブラムリーズシードリングのアップルパイは、しっかりとした酸味があり爽やかな味わいでした。どちらもとっても美味しかったです。 アップルパイは、横手直売所「四季菜」や「いいづなマルシェむーちゃん」でも購入可能です。 11月の「さんちゃん」がすごい!? コンテナ売りのりんご祭り 11月のさんちゃんは、もう本当にすごいですよ。さんちゃん駐車場にテントを張って、農家さんが自分の名前を付けたコンテナで、りんごをコンテナ売りするんですよ。駐車場はすぐに満車になってしまうくらい、たくさんの人で賑わいます。 11月のおよそ1週間、さんちゃんでは「りんご祭り」が開催され、りんごのコンテナ売りが行われます。コンテナ売りとは文字どおり、コンテナ単位でりんごが販売されること。1コンテナ約18kg。しかも、大特価で購入できるということで、毎年大盛況のイベントです。これはもう、りんご好きにはたまらないですね。11月のさんちゃん「りんご祭り」、要チェックです。 さんちゃん「ふじりんご祭り」の記事へ りんごのシーズンに「さんちゃん」へ...

りんごづくしの博物館!?いいづなアップルミュージアムをまるごとレポート

りんごづくしの博物館!?いいづなアップルミュージアムをまるごとレポート

「りんごに出会えるスポット」を探しているあなた!りんごに出会えるどころではなく、りんごづくしの博物館が存在することを知っていますか。一体どんな博物館なのでしょうか。りんごづくしのユニークな博物館「いいづなアップルミュージアム」をご紹介します。 いいづなアップルミュージアムって? 飯綱町の小高い丘に建つ「いいづなアップルミュージアム」。りんごの魅力が詰め込まれた、りんごづくしの博物館です。 アップルミュージアム(りんご博物館)をまるごとレポート それでは、いいづなアップルミュージアムに行ってみましょう。 大きく開かれたエントランス。 広い駐車場があるので車はもちろんのこと、バスでもアクセスできます。バス停はエントランス目の前。 入口を抜けたら、まずはインフォメーションでアップルミュージアム(りんご博物館)入館料をお支払いします。大人300円、小中学生150円、飯綱町民は無料。 いよいよアップルミュージアム(りんご博物館)入館です。 一歩足を踏み入れると、雰囲気がガラリと変わります。開放感のある高い天井と木のぬくもり溢れるつくり、そしてたくさんのりんごに関わる展示物。順路が示されているのに、あっちこっち目移りしてしまうほど。 入口付近は、りんごの歴史やりんご栽培などについての解説が並びます。飯綱町とりんごの関係や和りんごについても展示されていますよ。 飯綱町天然記念物「高坂林檎」のコーナー。ある篤農家さんによる、高坂林檎絶滅寸前からの復活ストーリーも要チェックです。 りんごが描かれたマンホールも展示されています。さすがりんごの町。マンホールまでりんごなのか、と妙に納得してしまいました。今度、街中でりんごのマンホールを探してみようかな。 りんごの落下を見て「万有引力の法則」発見のヒントを得たとされるアイザック・ニュートンのコーナーも。いいづなアップルミュージアムの外にある「ニュートンりんご並木」に植樹された木々を譲り受けた際のエピソードや写真も展示されています。 「ニュートン式反射望遠鏡をのぞいてみよう リンゴのふるさとが見えるよ」と。さて、一体何が見えるでしょう? ここはキッチン&ダイニングのコーナー。りんごのお菓子や食器などが並んでいます。それにしても、りんごカッターが気になるなあ。りんご料理レシピは持ち帰りOKです。 りんごの効能について学べるコーナーです。健康にも美容にもいいりんご。りんごに秘められたパワー、すごいですね。 アップルミュージアム(りんご博物館)中央では、ミュージアムのシンボル「いのちのりんごの木」が存在感を放っています。このモニュメントをぐるっと囲むように飾られた、りんご畑の春夏秋冬パノラマ写真も圧巻。 見るだけでなく、香りでも楽しませてくれます。このとびらを開くと、りんごの甘い香りが。 音楽のコーナーです。タイトルにりんごが入っていたり、レコードやCDにりんごが描かれていたり。奥にはカーブミラーのような大きな鏡も見えますね。 アップルの初代マッキントッシュまで。これはテンションが上がります。 1998年長野オリンピックの選手村などで使われていた紙皿。りんごの繊維を利用して作られているそうです。 奥のスペースは、まるでりんごの図書館です。りんごにまつわる映像系や漫画本、ポスターがズラリ。 本棚もりんごづくし。ここに置かれている本・絵本は全て手に取って読んでOKです。テーブルと椅子も用意されているので、お気に入りの一冊を見つけましょう。 ん!?一番奥に何やらすごく気になるコーナーが。 林檎の殿堂!?20年ほど前、「林檎の殿堂」と題して、りんごのイメージアップに貢献した方々を表彰していたのだそうです。副賞としてりんご一箱とインスタントカメラが贈られ、りんごと一緒に撮影した写真を送り返してもらうという、なんともすごい企画。 送り返された写真は、林檎の殿堂コーナーで大切に飾られていました。写真を送り返してくれた方々はこちら→みのもんたさん(情報番組でりんごの効果を広めた)、乙葉さん(長野県出身のタレント)、北嶋廣敏さん(『林檎の神話学』著者)、ハルウララ(りんごが元気の源だったという競馬界の人気者)、キティちゃん(身長リンゴ5個分・体重リンゴ3個分がプロフィール)。そうそうたる顔ぶれですね。 ここからはユニークな展示品を写真でご紹介します。 博物館以外にも充実したギャラリーやガーデンが...

りんごづくしの博物館!?いいづなアップルミュージアムをまるごとレポート

「りんごに出会えるスポット」を探しているあなた!りんごに出会えるどころではなく、りんごづくしの博物館が存在することを知っていますか。一体どんな博物館なのでしょうか。りんごづくしのユニークな博物館「いいづなアップルミュージアム」をご紹介します。 いいづなアップルミュージアムって? 飯綱町の小高い丘に建つ「いいづなアップルミュージアム」。りんごの魅力が詰め込まれた、りんごづくしの博物館です。 アップルミュージアム(りんご博物館)をまるごとレポート それでは、いいづなアップルミュージアムに行ってみましょう。 大きく開かれたエントランス。 広い駐車場があるので車はもちろんのこと、バスでもアクセスできます。バス停はエントランス目の前。 入口を抜けたら、まずはインフォメーションでアップルミュージアム(りんご博物館)入館料をお支払いします。大人300円、小中学生150円、飯綱町民は無料。 いよいよアップルミュージアム(りんご博物館)入館です。 一歩足を踏み入れると、雰囲気がガラリと変わります。開放感のある高い天井と木のぬくもり溢れるつくり、そしてたくさんのりんごに関わる展示物。順路が示されているのに、あっちこっち目移りしてしまうほど。 入口付近は、りんごの歴史やりんご栽培などについての解説が並びます。飯綱町とりんごの関係や和りんごについても展示されていますよ。 飯綱町天然記念物「高坂林檎」のコーナー。ある篤農家さんによる、高坂林檎絶滅寸前からの復活ストーリーも要チェックです。 りんごが描かれたマンホールも展示されています。さすがりんごの町。マンホールまでりんごなのか、と妙に納得してしまいました。今度、街中でりんごのマンホールを探してみようかな。 りんごの落下を見て「万有引力の法則」発見のヒントを得たとされるアイザック・ニュートンのコーナーも。いいづなアップルミュージアムの外にある「ニュートンりんご並木」に植樹された木々を譲り受けた際のエピソードや写真も展示されています。 「ニュートン式反射望遠鏡をのぞいてみよう リンゴのふるさとが見えるよ」と。さて、一体何が見えるでしょう? ここはキッチン&ダイニングのコーナー。りんごのお菓子や食器などが並んでいます。それにしても、りんごカッターが気になるなあ。りんご料理レシピは持ち帰りOKです。 りんごの効能について学べるコーナーです。健康にも美容にもいいりんご。りんごに秘められたパワー、すごいですね。 アップルミュージアム(りんご博物館)中央では、ミュージアムのシンボル「いのちのりんごの木」が存在感を放っています。このモニュメントをぐるっと囲むように飾られた、りんご畑の春夏秋冬パノラマ写真も圧巻。 見るだけでなく、香りでも楽しませてくれます。このとびらを開くと、りんごの甘い香りが。 音楽のコーナーです。タイトルにりんごが入っていたり、レコードやCDにりんごが描かれていたり。奥にはカーブミラーのような大きな鏡も見えますね。 アップルの初代マッキントッシュまで。これはテンションが上がります。 1998年長野オリンピックの選手村などで使われていた紙皿。りんごの繊維を利用して作られているそうです。 奥のスペースは、まるでりんごの図書館です。りんごにまつわる映像系や漫画本、ポスターがズラリ。 本棚もりんごづくし。ここに置かれている本・絵本は全て手に取って読んでOKです。テーブルと椅子も用意されているので、お気に入りの一冊を見つけましょう。 ん!?一番奥に何やらすごく気になるコーナーが。 林檎の殿堂!?20年ほど前、「林檎の殿堂」と題して、りんごのイメージアップに貢献した方々を表彰していたのだそうです。副賞としてりんご一箱とインスタントカメラが贈られ、りんごと一緒に撮影した写真を送り返してもらうという、なんともすごい企画。 送り返された写真は、林檎の殿堂コーナーで大切に飾られていました。写真を送り返してくれた方々はこちら→みのもんたさん(情報番組でりんごの効果を広めた)、乙葉さん(長野県出身のタレント)、北嶋廣敏さん(『林檎の神話学』著者)、ハルウララ(りんごが元気の源だったという競馬界の人気者)、キティちゃん(身長リンゴ5個分・体重リンゴ3個分がプロフィール)。そうそうたる顔ぶれですね。 ここからはユニークな展示品を写真でご紹介します。 博物館以外にも充実したギャラリーやガーデンが...

食べるだけではないりんごの魅力を感じられる場所!いいづなアップルミュージアムに込められた想いに迫る 小林館長インタビュー

食べるだけではないりんごの魅力を感じられる場所!いいづなアップルミュージアムに込められた想いに...

いいづなアップルミュージアムを訪れたことがある方も、知らない方も、はたまた誤解している方も(!?)、きっと新しい発見があるでしょう。いいづなアップルミュージアム館長 小林さんに気になる質問をぶつけてみました。 2021年4月、いいづなアップルミュージアム館長に就任された小林さん 『まんが飯綱今昔物語』の作画を担当された漫画家さんでもあります。エントランスの大きな看板は、小林館長が描かれた作品! 1997年飯綱町に誕生したいいづなアップルミュージアム ——いいづなアップルミュージアムが誕生した経緯を教えてください。 【館長】「ニュートンりんご並木」が形になった1990年、並木道周辺に公園などを作るアップルランド事業という構想がありまして。その中で、博物館やギャラリーを建てることが決まって、1997年冬にオープンしました。 ——年間どのくらいの方々が訪れていますか。今日も地元の高校生が社会見学に来ていましたね。 【館長】コロナ前は、年間約1万5千人の方々に足を運んでいただいていました。アップルミュージアムの先にあるサンクゼールさんの帰りに立ち寄られる方も多いですね。今日のように、地元の学生さんたちが社会見学に来ることもありますよ。 ——印象に残っていることはありますか。 やっぱり「おもしろい博物館ですね」と言ってもらえるとうれしいですよね。 りんごの魅力が詰め込まれた博物館への熱い想いと課題 ——いいづなアップルミュージアムの魅力とこだわりについて教えてください。 【館長】一口にりんごと言っても食べるだけじゃない、りんごが持つ物語性や象徴性などをコレクションとして色々展示しています。ここに足を運んでいただければ、りんごの魅力を普段以上に感じることができるんじゃないかな。 ——りんごの物語性?象徴性? 【館長】りんごって神話など物語に出てくることが多いと思いませんか。そこにはメッセージが込められていると思うんです。例えば、青春、命、みずみずしさなど…。このようなりんごが持つ象徴性を、グッズなり造形として表現者が形にしている。これらを一度にたくさん鑑賞できるところは全国探しても他にないんじゃないかな。 ——まさにりんごの魅力が詰め込まれた博物館。 【館長】たまに迷走しているとか、変な博物館とか言われるんですが(笑)たしかに「どうしてここにあるの?」と思われるような展示物もありますが、よーく考えると、ここにあるものはすべてりんごに関係していることに気づいてもらえると思います。 ——アップルミュージアム内の本棚に『サザエさん』の漫画本を見つけて、さすがに「どうしてここにあるの?」と思わずにはいられませんでした。 【館長】テレビアニメ『サザエさん』のオープニングテーマ終盤、サザエさんたちは何から出てきますか? ——りんご!そういうことですか。 【館長】オープン当初はりんごのパネルや説明の展示だけでした。でもそれだけではつまらない。「もっと楽しい博物館にしたい、りんごに関するものをコレクションして展示しよう」と当時の館長が動き出しました。 ——相当な熱量と行動力がないと集まらない量だと思うのですが、どうやってこんなにたくさんの展示品を集めたのですか。 【館長】すごい量ですよね!展示品は、2000年あたりからインターネットを駆使して集めたと聞いています。「りんごでイメージするものを挙げてください。売ってください。送ってください」と全国から募ったり、ネットオークションで落札したり。コツコツ集めた結果が今の状態です。 ——何か課題はありますか。 【館長】実は今、展示の仕方を変えていこうと考えています。具体的には、キャプションをつけていこうかと。昔はテーマ別に展示していましたが、たくさんの人が携わるうちに脈略がなくごちゃごちゃしてしまって。それを整理したり、説明書きをつけたりしようと思ってるんです。 ——キャプションなしで想像力を掻き立てるような展示もおもしろいと思いますが、わかりやすくて伝わる展示もいいですね。 【館長】説明書きがないことも変な博物館だと誤解される要因のひとつ。ただ、説明が多すぎるとつまらないし、それに引っ張られちゃうのもよくないないから、加減が難しいですね。周りの意見を聞きながら、進めていこうと思います。 いいづなアップルミュージアムでりんごのイメージが広がる体験を ——どのような方々に訪れてほしいですか。...

食べるだけではないりんごの魅力を感じられる場所!いいづなアップルミュージアムに込められた想いに...

いいづなアップルミュージアムを訪れたことがある方も、知らない方も、はたまた誤解している方も(!?)、きっと新しい発見があるでしょう。いいづなアップルミュージアム館長 小林さんに気になる質問をぶつけてみました。 2021年4月、いいづなアップルミュージアム館長に就任された小林さん 『まんが飯綱今昔物語』の作画を担当された漫画家さんでもあります。エントランスの大きな看板は、小林館長が描かれた作品! 1997年飯綱町に誕生したいいづなアップルミュージアム ——いいづなアップルミュージアムが誕生した経緯を教えてください。 【館長】「ニュートンりんご並木」が形になった1990年、並木道周辺に公園などを作るアップルランド事業という構想がありまして。その中で、博物館やギャラリーを建てることが決まって、1997年冬にオープンしました。 ——年間どのくらいの方々が訪れていますか。今日も地元の高校生が社会見学に来ていましたね。 【館長】コロナ前は、年間約1万5千人の方々に足を運んでいただいていました。アップルミュージアムの先にあるサンクゼールさんの帰りに立ち寄られる方も多いですね。今日のように、地元の学生さんたちが社会見学に来ることもありますよ。 ——印象に残っていることはありますか。 やっぱり「おもしろい博物館ですね」と言ってもらえるとうれしいですよね。 りんごの魅力が詰め込まれた博物館への熱い想いと課題 ——いいづなアップルミュージアムの魅力とこだわりについて教えてください。 【館長】一口にりんごと言っても食べるだけじゃない、りんごが持つ物語性や象徴性などをコレクションとして色々展示しています。ここに足を運んでいただければ、りんごの魅力を普段以上に感じることができるんじゃないかな。 ——りんごの物語性?象徴性? 【館長】りんごって神話など物語に出てくることが多いと思いませんか。そこにはメッセージが込められていると思うんです。例えば、青春、命、みずみずしさなど…。このようなりんごが持つ象徴性を、グッズなり造形として表現者が形にしている。これらを一度にたくさん鑑賞できるところは全国探しても他にないんじゃないかな。 ——まさにりんごの魅力が詰め込まれた博物館。 【館長】たまに迷走しているとか、変な博物館とか言われるんですが(笑)たしかに「どうしてここにあるの?」と思われるような展示物もありますが、よーく考えると、ここにあるものはすべてりんごに関係していることに気づいてもらえると思います。 ——アップルミュージアム内の本棚に『サザエさん』の漫画本を見つけて、さすがに「どうしてここにあるの?」と思わずにはいられませんでした。 【館長】テレビアニメ『サザエさん』のオープニングテーマ終盤、サザエさんたちは何から出てきますか? ——りんご!そういうことですか。 【館長】オープン当初はりんごのパネルや説明の展示だけでした。でもそれだけではつまらない。「もっと楽しい博物館にしたい、りんごに関するものをコレクションして展示しよう」と当時の館長が動き出しました。 ——相当な熱量と行動力がないと集まらない量だと思うのですが、どうやってこんなにたくさんの展示品を集めたのですか。 【館長】すごい量ですよね!展示品は、2000年あたりからインターネットを駆使して集めたと聞いています。「りんごでイメージするものを挙げてください。売ってください。送ってください」と全国から募ったり、ネットオークションで落札したり。コツコツ集めた結果が今の状態です。 ——何か課題はありますか。 【館長】実は今、展示の仕方を変えていこうと考えています。具体的には、キャプションをつけていこうかと。昔はテーマ別に展示していましたが、たくさんの人が携わるうちに脈略がなくごちゃごちゃしてしまって。それを整理したり、説明書きをつけたりしようと思ってるんです。 ——キャプションなしで想像力を掻き立てるような展示もおもしろいと思いますが、わかりやすくて伝わる展示もいいですね。 【館長】説明書きがないことも変な博物館だと誤解される要因のひとつ。ただ、説明が多すぎるとつまらないし、それに引っ張られちゃうのもよくないないから、加減が難しいですね。周りの意見を聞きながら、進めていこうと思います。 いいづなアップルミュージアムでりんごのイメージが広がる体験を ——どのような方々に訪れてほしいですか。...

旬を味わい季節を感じる。りんごに出会える古民家カフェ「Cafe傳之丞」

旬を味わい季節を感じる。りんごに出会える古民家カフェ「Cafe傳之丞」

りんごに出会えるカフェを探しているあなた!飯綱町倉井のりんご畑に建つ古民家カフェを知っていますか。山下フルーツ農園が営む「Cafe傳之丞(でんのじょう)」です。 自家農園で採れた旬の果物を使ったメニューを提供するのは、山下亜樹さん。 多くのファンを惹きつけるCafe傳之丞の魅力とは?亜樹さんのインタビューとともにお届けします。 お客様と農園が繋がる場所「Cafe傳之丞」 2017年4月、製菓のキャリアを積んだ亜樹さんが中心となり、古民家の一角に誕生したCafe傳之丞。店名の「傳之丞」は、山下家の歴代当主が代々襲名してきた名前です。山下フルーツ農園がカフェ事業を始めた背景には、規格外りんご活用の他に、「お客様と直接繋がる場所をつくりたい」という想いがありました。 「山下フルーツ農園は、減農薬・無化学肥料・安全で安心なりんごの生産にこだわり、販売はすべて産直。生産者の想いをお客様に直接伝える活動も積極的に行い、その機会を大切にしてきました。お客様との繋がりがすべて。お客様がどれだけわたしたちの考え方を理解して応援してくださるかがすべてでした」 翻って今はインターネットの時代。簡単に繋がれる反面、お客様との関係性が希薄になっていることを感じていました。そこで、お客様と直接繋がるツールのひとつとしてカフェ事業を立ち上げることに。 「誰が、どこで、どんなりんごを作っているか、そういうところを少しでも見ていただいて、飯綱町やわたしたち家族、そしてりんごをより身近に感じて興味を持っていただけたらうれしいです。”会いに行ける農家”のありのままを楽しんでいっていただければと思います」 りんごの季節になると「今年も来たよー」と、遠方から多くの人が訪れます。お客様と一緒にりんごトークで盛り上がるのも、Cafe傳之丞の日常の一コマ。 素材にこだわった家庭的なアップルパイ 「メニューのこだわりは素材」と言い切る亜樹さん。生産と加工の近さが強みで、山下フルーツ農園で採れた旬の果物がふんだんに使用されたケーキがショーケースに並びます。「季節のものを季節の時に味わっていただきたい。冬はコンポートもありますが、できるだけ生で焼きこんだお菓子を作るようにしています」 定番のアップルパイは、素材を生かすため、作りこみ過ぎないことを大切にしているそうです。その時に採れた最高の素材を使って作るため、メニューはカフェに来てからのお楽しみ。シーズン中には、品種の組み合わせや生地が違う数種類のアップルパイが並びます。 「りんごは上品というよりは毎日寄り添える果物。お母さんが作ってくれたアップルパイが一番美味しかったりするじゃないですか。だから、目指しているのは、あたたかくて家庭的な味です」 ソルダムとりんごのアップルパイ オフシーズン終盤の7月に訪れた筆者がいただいたのは、「ソルダムとりんごのアップルパイ」1個465円(税込み)。ソルダムとふじりんごの相性抜群で、クランブルはサクサク…とっても美味しかったです。この日は、他にりんごのタルトも。りんごを求めて訪れるお客さんのために、オフシーズンでも常時2種類ほど、旬の果物と組み合わせたりんごのケーキが用意されています。貯蔵庫で丁寧に保管されたりんごは、この時期でもシャキシャキ。通年美味しいりんごのケーキですが、やはり一番のおすすめは秋だそうです。また、しぼる時期によって味わいが変化するアップルファームさみずの100%りんごジュースもここでいただけますよ。 出典:山下フルーツ農園ホームページ 亜樹さんと英国りんごのこんなエピソードも。1990年、「ニュートンりんご並木」に外国産りんごが植樹されたことから始まった、飯綱町における英国りんごの歴史。地元の子どもたちと在日英国大使館員らによって植樹されたのですが、ここに参加していたのが、当時まだ子どもだった亜樹さん。「30年のバックグラウンドがあって、今ここに英国りんごがあることが感慨深いです。自分が作ったアップルパイをきっかけに、飯綱町の英国りんごの背景を知っていただけたらうれしいです」と想いを馳せます。 「Cafe傳之丞」という空間 駐車場からカフェに向かう途中、穏やかに出迎えてくれるのはヤギの「めーこ」と「キャンディ」。昔は、農家でヤギが飼われているのは当たり前の風景だったそうです。 カフェ空間は、思わず息をのむ美しさ。築75年を超える古民家は、バッグアーティスト中林ういさんのプロデュースにより、その良さを活かしつつ、おしゃれにリノベーションされました。大正浪漫感じる和洋折衷の独特の世界観は、どこか懐かしさも感じさせてくれます。 それでいて、おじいちゃんおばあちゃん家のようなアットホームさもあり、ゆっくりしたくなる空間。「ここは何もないからいいんだよ」と、亜樹さんにとっての日常が特別であることを、お客様に気づかせてもらったことが、今なお印象に残っているそうです。 広い庭には、季節を思い出させてくれる花々。鳥のさえずり、ヤギの鳴き声も聞こえてきます。 「Cafe傳之丞」のこれから 「『何もないことが特別』だということを感じながら、のびのびと続けていきたいと思います。お菓子作りに正解はないから、自由に。変に気取らず、ありのままのわたしたちで」と、どこまでも自然体な亜樹さん。 「毎日が忙しいと大事なことを忘れてしまうこともある。ここに来て、ほっと一息ついて、普通の日常を楽しんでいただけたらと思います。その時のフルーツ、その時の風や風景に触れて、季節の移ろいや時の流れを感じていただければうれしいです」 おまけ 亜樹さんのお好きなりんごを教えてください! 「秋映(あきばえ)とムーンルージュです。ムーンルージュは中がピンク色の赤肉りんご。お菓子に使用すると、お客様も気になって質問してくださり、そこからりんごトークが始まります」 Cafe傳之丞 webサイト りんご畑の中にある築70年の古民家の一角を改修したカフェ。江戸時代からこの地を守ってきた山下家の歴代当主が代々襲名してきた名前「傳之丞(でんのじょう)」が店名の由来で、2017年春にオープン。季節ごとに品種が変わるアップルパイがおすすめ。▶︎...

旬を味わい季節を感じる。りんごに出会える古民家カフェ「Cafe傳之丞」

りんごに出会えるカフェを探しているあなた!飯綱町倉井のりんご畑に建つ古民家カフェを知っていますか。山下フルーツ農園が営む「Cafe傳之丞(でんのじょう)」です。 自家農園で採れた旬の果物を使ったメニューを提供するのは、山下亜樹さん。 多くのファンを惹きつけるCafe傳之丞の魅力とは?亜樹さんのインタビューとともにお届けします。 お客様と農園が繋がる場所「Cafe傳之丞」 2017年4月、製菓のキャリアを積んだ亜樹さんが中心となり、古民家の一角に誕生したCafe傳之丞。店名の「傳之丞」は、山下家の歴代当主が代々襲名してきた名前です。山下フルーツ農園がカフェ事業を始めた背景には、規格外りんご活用の他に、「お客様と直接繋がる場所をつくりたい」という想いがありました。 「山下フルーツ農園は、減農薬・無化学肥料・安全で安心なりんごの生産にこだわり、販売はすべて産直。生産者の想いをお客様に直接伝える活動も積極的に行い、その機会を大切にしてきました。お客様との繋がりがすべて。お客様がどれだけわたしたちの考え方を理解して応援してくださるかがすべてでした」 翻って今はインターネットの時代。簡単に繋がれる反面、お客様との関係性が希薄になっていることを感じていました。そこで、お客様と直接繋がるツールのひとつとしてカフェ事業を立ち上げることに。 「誰が、どこで、どんなりんごを作っているか、そういうところを少しでも見ていただいて、飯綱町やわたしたち家族、そしてりんごをより身近に感じて興味を持っていただけたらうれしいです。”会いに行ける農家”のありのままを楽しんでいっていただければと思います」 りんごの季節になると「今年も来たよー」と、遠方から多くの人が訪れます。お客様と一緒にりんごトークで盛り上がるのも、Cafe傳之丞の日常の一コマ。 素材にこだわった家庭的なアップルパイ 「メニューのこだわりは素材」と言い切る亜樹さん。生産と加工の近さが強みで、山下フルーツ農園で採れた旬の果物がふんだんに使用されたケーキがショーケースに並びます。「季節のものを季節の時に味わっていただきたい。冬はコンポートもありますが、できるだけ生で焼きこんだお菓子を作るようにしています」 定番のアップルパイは、素材を生かすため、作りこみ過ぎないことを大切にしているそうです。その時に採れた最高の素材を使って作るため、メニューはカフェに来てからのお楽しみ。シーズン中には、品種の組み合わせや生地が違う数種類のアップルパイが並びます。 「りんごは上品というよりは毎日寄り添える果物。お母さんが作ってくれたアップルパイが一番美味しかったりするじゃないですか。だから、目指しているのは、あたたかくて家庭的な味です」 ソルダムとりんごのアップルパイ オフシーズン終盤の7月に訪れた筆者がいただいたのは、「ソルダムとりんごのアップルパイ」1個465円(税込み)。ソルダムとふじりんごの相性抜群で、クランブルはサクサク…とっても美味しかったです。この日は、他にりんごのタルトも。りんごを求めて訪れるお客さんのために、オフシーズンでも常時2種類ほど、旬の果物と組み合わせたりんごのケーキが用意されています。貯蔵庫で丁寧に保管されたりんごは、この時期でもシャキシャキ。通年美味しいりんごのケーキですが、やはり一番のおすすめは秋だそうです。また、しぼる時期によって味わいが変化するアップルファームさみずの100%りんごジュースもここでいただけますよ。 出典:山下フルーツ農園ホームページ 亜樹さんと英国りんごのこんなエピソードも。1990年、「ニュートンりんご並木」に外国産りんごが植樹されたことから始まった、飯綱町における英国りんごの歴史。地元の子どもたちと在日英国大使館員らによって植樹されたのですが、ここに参加していたのが、当時まだ子どもだった亜樹さん。「30年のバックグラウンドがあって、今ここに英国りんごがあることが感慨深いです。自分が作ったアップルパイをきっかけに、飯綱町の英国りんごの背景を知っていただけたらうれしいです」と想いを馳せます。 「Cafe傳之丞」という空間 駐車場からカフェに向かう途中、穏やかに出迎えてくれるのはヤギの「めーこ」と「キャンディ」。昔は、農家でヤギが飼われているのは当たり前の風景だったそうです。 カフェ空間は、思わず息をのむ美しさ。築75年を超える古民家は、バッグアーティスト中林ういさんのプロデュースにより、その良さを活かしつつ、おしゃれにリノベーションされました。大正浪漫感じる和洋折衷の独特の世界観は、どこか懐かしさも感じさせてくれます。 それでいて、おじいちゃんおばあちゃん家のようなアットホームさもあり、ゆっくりしたくなる空間。「ここは何もないからいいんだよ」と、亜樹さんにとっての日常が特別であることを、お客様に気づかせてもらったことが、今なお印象に残っているそうです。 広い庭には、季節を思い出させてくれる花々。鳥のさえずり、ヤギの鳴き声も聞こえてきます。 「Cafe傳之丞」のこれから 「『何もないことが特別』だということを感じながら、のびのびと続けていきたいと思います。お菓子作りに正解はないから、自由に。変に気取らず、ありのままのわたしたちで」と、どこまでも自然体な亜樹さん。 「毎日が忙しいと大事なことを忘れてしまうこともある。ここに来て、ほっと一息ついて、普通の日常を楽しんでいただけたらと思います。その時のフルーツ、その時の風や風景に触れて、季節の移ろいや時の流れを感じていただければうれしいです」 おまけ 亜樹さんのお好きなりんごを教えてください! 「秋映(あきばえ)とムーンルージュです。ムーンルージュは中がピンク色の赤肉りんご。お菓子に使用すると、お客様も気になって質問してくださり、そこからりんごトークが始まります」 Cafe傳之丞 webサイト りんご畑の中にある築70年の古民家の一角を改修したカフェ。江戸時代からこの地を守ってきた山下家の歴代当主が代々襲名してきた名前「傳之丞(でんのじょう)」が店名の由来で、2017年春にオープン。季節ごとに品種が変わるアップルパイがおすすめ。▶︎...