りんごといえば、サンふじの右に出るものは無し!
りんごの王様といえば「サンふじ」。
実がしっかりと硬く保存がきくことから、数あるりんごのなかでも比較的長く楽しめます。
特に飯綱町は、冷涼で昼夜の寒暖差が大きく日照時間が長いため、果肉が締まり蜜がたっぷり入ったりんごが育ちます。
飯綱町のサンふじは、甘味と酸味のバランスがいいと、りんご好きが一目置く美味しさが自慢。
そんな飯綱町産サンふじを、収穫したてのおいしさをそのままに手に入れられるのが「みつどんマルシェ」です!
届いた段ボールを開くと、ふわっと解き放たれるサンふじの芳香の華やかさにびっくりするかもしれません。
それはもちろん、フレッシュだからこそ。
飯綱町民がおすすめする食べ方は、届いたらすぐに生食すること。
サンふじのバランスのとれた味と香りを、まずは何も足さずに、そのまま味わってみてください。
カリッとした歯ごたえとシャキシャキとした食感の虜になってしまうこと、間違いなしです。
サンふじのおすすめスイーツアレンジ
1箱全部を生食でお召し上がりになっていただけたら、もちろんうれしいのですが「りんごなら売るほどある」という冗談が決して冗談ではない地元では、ジャムやお菓子に調理して楽しんでいる人もたくさんいます。
お菓子に使うりんごとしては、酸味の強い「紅玉」を思い浮かべる人も多いかもしれませんが、サンふじにも爽やかな甘味と強すぎない適度な酸味があるため、子どもからお年寄りまで誰にでも好まれるスイーツがつくれます。
そんなわけで、簡単なのにとってもおいしい「サンふじでつくる、みつどんブレッド」のレシピをご紹介します。
(※みつどんマルシェの名前にもなっている「みつどん」とは、飯綱町のPRキャラクターのこと。飯綱町民がこよやく愛しているのはもちろん、全国的にもじわじわと人気を集めています)
ブレッドといっても「パン」ではありません。
アメリカで人気のケーキ「バナナブレッド」のバナナをサンふじに置き換えたもので、どちらかというとパウンドケーキに近い、おやつにおすすめの焼き菓子です。
「そのまま食べてもおいしいサンふじをケーキにするなら、相性がいい食材を組み合わせて、マリアージュ的なおいしさを目指してみようよ!」
みつどんがそう言ったかどうかはわかりませんが、まずは「アップルブレッドに入っていたらテンションが上がる食材」をピックアップしてみました。
・アーモンド
・メープルシロップ
・はちみつ
・チョコチップ
・カルヴァドス
・ラム酒
・アールグレイ
・シナモン
・ナツメグ
・レーズン
・ラムレーズン
ちょっと考えただけでも、いろいろ出てきますね!
改めて実感しますが、りんごって本当にすばらしい食材です。
もし「飯綱町立果物中学校」があったら、りんごは絶対、学級委員長か生徒会長に選ばれていると思います。
ちなみに、シャインマスカットは勉強も運動も得意な優等生、桃はクラスのマドンナです(多分……)。
話がそれましたが、今日はこの中から、手に入りやすくて誰にでも好まれそうなシナモンとくるみを使ってみようと思います。
もちろん、シナモンとくるみを好きな食材に入れ替えてもいいので、ぜひいろいろ試してみてくださいね。
◎サンふじでつくる、みつどんブレッド◎
(18cmのパウンドケーキ型を使用)
・きび砂糖(グラニュー糖や上白糖でもOK)80g
・卵 1個
・強力粉 60g
・薄力粉 60g★
・ベーキングパウダー 4g★
・ひまわり油(米油やサラダ油でもOK)50g
・塩 ひとつまみ
・オプション具材:くるみ 50g☆
・オプション具材:シナモン 3g☆
★小麦粉は、強力粉がない場合、薄力粉120gまたは中力粉120gでもOK。
☆オプション具材は好みのものをどうぞ。水分量を変えないために液体を入れるなら香り付け程度に少量で。
材料は最初にすべて計量しておきましょう。
作業効率が大幅アップします!
つくり方
①パウンドケーキ型にオーブン用シートを敷いておきます。
粉類(強力粉、薄力粉、ベーキングパウダー、塩、シナモン)は合わせてふるいます。
オーブンは180℃に予熱。
②サンふじを洗い、皮をむいてさいの目切り、または「にんじんしりしり器」でしりしりします。
くるみは粗めに刻みます。
しりしり器。刃が鋭いので指までしりしりしないように注意!
③ボウルにひまわり油、砂糖、卵を入れて泡だて器で混ぜます。
④ゴムベラに持ちかえます。
3のボウルにふるっておいた粉類を2〜3回に分けて加え、そのつどゴムベラで練らないように混ぜます。
完全に混ざりきる前に(少しだけ粉が見える状態)混ぜるのをストップ!
※よく言われる「切るように混ぜる」でもいいのですが、ボウルの底を通過するようにゴムベラを移動させ(ゴムベラで生地をかき分けながらボウルの底を掃くようなイメージ)、最後にゴムベラの上に乗った生地をボウルの中央に向かって返す、というやり方を、ボウルを回しながらするのもおすすめです。
⑤あと一歩で完全に混ざりきる、という状態の生地に、サンふじとオプション具材を入れます。
具材が全体に行き渡るように軽く混ぜます。
⑥生地をパウンドケーキ型に流し込み、180℃のオーブンで45〜55分焼きます。
オーブンによっては、焼きムラが出ないように、30分くらい経過したら型の左右を入れ替えても(やけどに気をつけて!)。
⑦竹串を差して、どろりとした生地がついてこなければ完成!
もし中が生焼けなら、5分くらいずつ焼き時間を増やして、完全に火が通るまで焼いてください。
⑧焼き上がったら、10分ほど型に入れたままで粗熱を取り、オーブン用シートごと形からはずして完全に冷まします。
生地にサンふじりんごを混ぜて焼いただけですが、しっとりと風味豊かなお菓子の出来上がりです。
今回は軽めに仕上げたかったので、バターではなくオイルベースにしました。
もちろん、バターでも代用可能です。
その場合、室温で柔らかくしたバター(オイルと同量)を泡だて器でなめらかになるまで混ぜ、砂糖を入れて白っぽくなるまで混ぜます。
それから、溶き卵を少しずつ加えて分離しないように混ぜます。
人力で混ぜるのはなかなか大変なので、ハンドミキサーを使えば便利です。
たくさん入れたはずのサンふじですが、焼き上がるとあまり形が残っていません。
でも、とろけたりんごが生地をしっとりさせて、いい香りが楽しめますよ。
ぜひお試しくださいね。
届いたら密封して冷暗所で保存が長持ちの秘訣
飯綱町ふるさと振興公社で販売しているサンふじは、収穫したてを箱詰めして発送しているので、みずみずしいままお手元に届きます。
荷物が届いたらすぐに開封して、りんごが乾燥しないように1つずつ新聞紙やキッチンペーパーで包み、さらにジップ式の袋などに入れて、冷蔵庫の野菜室などの冷暗所で保存してください。
サンふじは、丁寧に保存すれば、2か月ほどはおいしく召し上がれますよ。
おいしいりんごをアレンジして、さまざまなお菓子をつくってみてくださいね!