全国に店舗を構える有名店サンクゼール。その拠点は飯綱町にあります。
今回スポットを当てたのは、本店ショップと併設のデリカテッセン。サンクゼールワイナリー本店店長 有山美幸さんにお話を伺いました。
こだわりが詰まったアップルパイ、そしてサンクゼールの美しい世界を、有山さんのインタビューとともにお届けします。
フランスの田舎町のような世界観
飯綱町の自然豊かな坂道を上りきると、見晴らしのいい丘に辿り着きます。まるでフランスの田舎町のような風景。
この広大な敷地に、サンクゼールのワイナリー、ブドウ畑、本店ショップ、デリカテッセン、レストラン、チャペルがあります。
美しいアプローチを抜け、エントランスアーチをくぐれば、サンクゼール本店ショップやデリカテッセン、広々としたガーデンに続きます。
りんごがディスプレイされている店内
入口では、かわいらしく文字入れされたりんごたちが出迎えてくれました。時期になると、「お店に飾ってね」と地元のりんご農家さんがコンテナで持ってきてくださるそう。店内にもかわいらしいりんごがたくさんディスプレイされていました。
生のりんごを飾れる喜びを感じています。サンクゼールの店舗の中でも、生のりんごを飾れるお店は本店以外ありません。
素敵な世界観を持つサンクゼール。りんごの季節には、本店ならではの、りんごを感じる空間が楽しめます。クリスマスシーズンには、りんごのクリスマスツリーが見られるかも。
デリカテッセンでくつろぎの時間を
サンクゼール本店ショップ奥に見える、おしゃれなカウンター。カジュアルに食事やドリンクを楽しめるデリカテッセンです。りんごのメニューは、アップルパイ、ふじ&高坂林檎のシードル、りんごジュースなど。
カウンターでオーダーし、テラス席でいただきます。開放感あるテラス席からの眺めが最高。また、ペット同伴OKもうれしいポイントです。
のんびり食事を楽しんだり、子どもたちが芝生の上で遊んでいたり、皆さん思い思いの時間を過ごされているようでした。
テラス席から見えるのは、季節の移り変わりが感じられるガーデンです。
朝も夜も、どのシーズンもきれいなので、全部見ていただきたいくらい。冬の雪景色もキラキラしていてすごく素敵なんですよ。世界観を大切にしてお店作りをしていますが、何をどう飾っても、この自然に勝るものはありません。アーチを抜けてガーデンを見ていただきたいですね。
デリカテッセンで味わうりんごたっぷりアップルパイ
飯綱町産りんごがゴロゴロ入った、デリカテッセンの手づくりアップルパイです。1ピース 550円(税込み)。
「果実感を大切にしている」と有山さん。10月下旬のこの日、筆者がいただいたのは、ブラムリーのアップルパイです。ブラムリーのグリーンが鮮やか。サクサクのパイ生地に、果肉の形を残したりんごのフィリングが包まれています。シンプルな素材でつくられたアップルパイは、しっかりした酸味と優しい甘さが絶妙でとっても美味しかったです。
デリカテッセンは、冬の一定期間休業になりますが、営業期間中はいつでもアップルパイがメニューに並びます。
りんごの季節以外にもアップルパイを提供するため、冬の間に仕込み作業。ふじをメインに、旬のりんごを使用したアップルパイが焼かれています。
今年から、ブレンハイムオレンジという珍しい品種を使用したアップルパイも登場予定とのことで、楽しみです。
飯綱町の美味しいりんごをそのままお客様に届けたい想いが詰まっています。飯綱町のりんごを味わっていただくためのアップルパイです。
生のサンクゼールを味わえる場所
本当にここにあるの?というような場所にあるのがサンクゼール本店です。田舎の風景を見ながら坂を上がってきたら異世界が楽しめるようなところがここの良さ。日本じゃないみたい、というお声もよくいただきます。ここ、サンクゼールの丘に来ることを楽しんでいただけたらと思います。
ここには顔の見える醸造家たちがいるので、生のサンクゼールを味わっていただけるんですよね。サンクゼールファンの方に、よりリアルにサンクゼールを実感していただけると思います。
おまけ
有山さんのお好きなりんごを教えてください!
王林が好きです。爽やかな甘さと食感が好み。アップルパイにするなら、ふじです。
飯綱町に来て約1年。飯綱町のりんごが本当に美味しくて、りんごが好きになりました。皆さん、りんごと言わずに品種名で会話しています。ハイレベルだし、りんごに厳しいんですよ。