りんごが大好きなあなた!食べるだけじゃ物足りない、りんご狩りだけじゃ満足できない、もっとりんごについて学びたい、と思ったことはありませんか。
飯綱町では、りんごがテーマの農業塾「信州いいづなりんご学校」が開かれています。
座学だけでなく、実際にりんごの木に触れる現地研修も充実。今回は、「信州いいづなりんご学校」の魅力について、現地研修(入門編)の様子とともにお届けします。
りんごがテーマの農業塾「信州いいづなりんご学校」
出典:信州いいづなりんご学校
信州いいづなりんご学校は、りんごがテーマの農業塾。首都圏の方々を対象に、りんごづくりの魅力やおもしろさを知ってもらうことを通して、飯綱町と多様なかたちで関わる関係人口を増やしていこうと2017年にスタートしました。
りんご学校のプログラムは、座学と現地研修で構成されています。1年目は入門編、2年目からは中級編、さらに学びたい方は上級編、そして卒業後はOB編に続くコース設定。着実に学びを深めていけるよう継続年数に応じたコースが用意され、りんご・りんご栽培について広く深く様々な角度から学んでいきます。
上級編まで進むと、りんごの木1本の管理にチャレンジ。講師のサポートのもと、管理計画は受講生に委ねられ、果実の残し方なども受講生自身で決めていくそうです。それぞれのりんごの木には、担当者のネームプレートがかけられていました。
現地研修は飯綱町でりんご作業
入門編の現地研修は全2回。6月の摘果作業と10月の収穫作業です。10月中旬のこの日、首都圏の受講生が、飯綱町のりんご学校圃場に集まりました。待ちに待った収穫作業(現地研修第2回目)ということで、皆さん気合が入っています。
それでは、シナノスイートの収穫を始めましょう!
収穫するときは、りんごを回したり引っ張ったりせず、軸をこのように傾けます。へたが取れると商品価値が下がるので、”へたくそ”なんて言われてしまいますよ。
まずは、果樹担当講師の上野さんから収穫方法について説明を受けます。ユーモアたっぷりの楽しく丁寧なレクチャーがあるので、初めての方も安心。
三脚脚立をセットして、高いところになっているりんごの収穫にもトライ。木の上の方になっているりんごは、太陽の光をたっぷり浴びて、よく熟しているそうです。
はじめは「難しい」という声が多く聞こえてきましたが、そのうち「楽しいね」「早く食べたいな」「これは立派だ」と皆さん楽しそう。
収穫されたりんごはその場で選果されます。「どっちのりんごが美味しいかな?」と選果基準について学ぶ姿も。
りんごのコンテナに腰かけて休憩です。りんごジュースとアップルパイ、そして収穫したばかりのシナノスイートを丸かじり。これがシャキシャキでみずみずしくて、最高に美味しい。自分たちで収穫したりんごの味は格別です。
さらに、旬のりんごが次々に配られます。秋映、王林、珍しい品種のブレンハイムオレンジまで。「美味しい」「この味が好みだな」など、参加者の皆さんの会話も弾みます。りんごづくしの楽しい休憩時間でした。
「信州いいづなりんご学校」を受講して
りんご学校での学びや現地研修について、受講生の皆さんにお話を伺いました。
どれを採っていいか判断するのが難しかったですね。これはへたが取れて”へたくそ”になっちゃいました。すごくいい経験になりました。
はじめての経験なので右も左もわからないけれど、癒されています。東京にはない飯綱町の自然とこのおもてなし、最高です。
スーパーで買う一個のりんごが、こんなにたくさんの作業を経てつくられていることを知って感動しています。りんご学校に参加してから、飯綱産りんごをスーパーで買いたいと思っても、長野県産という表示しかない。飯綱ブランドがもっと広がるといいな。
「信州いいづなりんご学校」の魅力
スタッフの皆さんにもお話を伺いました。
りんご学校講師の上野さん
りんご学校講師の上野さん。りんごに魅了され、りんご栽培に携わるように。現在は、減農薬栽培にも取り組まれています。
私はもともと農家じゃないんですよ。結婚して長野に来て、りんごに出会って、あまりにも楽しくてはまっちゃった感じですね。立場的には受講生側の視点の方が長いから、りんごについて知らない人の質問を理解できるし気持ちがわかるのかなって。受講生が学びの中で感動している姿を見て、昔の自分を思い出して初心を取り戻しています。
りんご学校を通して、りんごのことをさらに好きになってもらえるのはうれしいですね。そして、りんごをきっかけに人が繋がっていくことが素敵だなと思います。りんご学校でのご縁からワーキングホリデーで飯綱町に来てくれたり、首都圏でのりんご販売会のお手伝いをしてくれたり。受講生同士で仲良くなってオンライン飲み会も。りんごをきっかけに人が結び付くのがすごいなぁって。
りんご学校1期生で、OB編2年目の佐藤さん
りんご学校1期生で、OB編2年目の佐藤さん。2021年には地域おこし協力隊として飯綱町に移住し、現在はりんご学校の運営側としても活動していらっしゃいます。
横浜の自宅のバルコニーで果樹を育てていたんだけど、やっぱりフィールドに出たいと思うようになって。今後は、関東圏で飯綱産りんごの販売をしていくことも考えています。飯綱町の応援になるような活動をしていきたいですね。
りんご学校は、みんなで集まってわいわい作業するのが楽しいんじゃないかな。
りんご学校事務局の廣田さん
りんご学校事務局の廣田さん。りんご学校はじめ、飯綱町のりんごに関する事業の企画運営をされています。
りんご作業にどっぷり浸かれるのが、りんご学校の魅力です。りんごのことを深く知り、愛着を持って自分のりんごの木を育ててみたい方に是非参加していただきたいですね。事前学習と現地研修を繰り返し、『なぜ』が解決していくコアなプログラムでおもしろいと思います。
飯綱産りんごのファンの方に町に来ていただいて、りんごを愛する皆さんにお世話されて消費されていくのがうれしいですね。もぎたての味を皆さんに体験してもらいたいです。
りんごへ興味がある方は「信州いいづなりんご学校」へ
りんごが好き、りんご栽培に興味がある、りんご農家になりたい、りんごをきっかけに新たな人間関係を築きたい、田舎暮らしを体験したい、飯綱町の新鮮な空気の中で体を動かしてみたい…そんな想いがある方は、「信州いいづなりんご学校」の門をたたいてみてはいかがでしょうか。
りんご学校 webサイト
りんご学校は、飯綱町のりんごやりんごづくりを身近に感じて頂くため、2017 年に始まりました。りんごを通し、都会と信州飯綱町をつなぐ農業塾です。
▶︎ りんご学校 webサイト