飯綱町をドライブしていると、積み上がった薪を見かけることがあります。この薪ってもしかして…そう、りんごの薪です。香り・火力・火持ちがいいことで知られるりんごの薪。雪深い飯綱町には、薪ストーブを設置しているご家庭も多いのだとか。
今回は、飯綱町のりんご農家さんにご協力いただき、りんごの薪と薪ストーブのある暮らしについてレポートします。
庭に積み上がるりんごの薪
今回ご協力いただいたのは、飯綱町三水地域にてりんご農園を営まれている「さみず草心舎」松橋さん。
お宅の裏側に回ると、薪が積み上がっていました。雨に濡れるのを防ぐため、雨よけで覆われています。縦横交互にたくさんの薪が積み上がっている様子に驚いていると「こっちにもあるよ」と。
先ほどより少し細身の割られていない薪が積み重なっています。
まだまだあります。お家の中にもたくさんの薪が積み上がっていました。
これら薪は、りんご農園で剪定された枝や抜かれた木からつくられています。薪づくりも、薪割り機を借りてご自身でされているそう。冬に剪定、春先に薪割り、その後乾燥させて、冬になったら薪ストーブにくべるというサイクルで活用されています。
薪ストーブのある豊かな暮らし
松橋さんのお宅の薪ストーブはクラシックタイプ。約30年前、お家を新築した際に設置したそうです。
「この暖かさは石油ストーブとは全然違う。みんなこの部屋に集まってくるんだよ。」
薪ストーブが置かれたリビングは、室内がじんわりと暖まります。そのぬくもりが心地よくて、大人も子どももワンちゃんも自然と集まってくるんだそう。家族団らん、幸せな光景が目に浮かびます。
「薪ストーブでつくる煮込み料理は最高」と話す松橋さん。シチューをコトコト煮込んだり、網を置いてりんごチップスをつくったり。洗濯物もよく乾くそうです。部屋を暖めるだけでなく、暮らしの中でも大活躍の薪ストーブ。この日は、薪ストーブの上にやかんが置かれていました。
灰は、畑に撒いたり、春先にわらびのアク抜きに使ったりして活用しているそうです。循環していますね。
最後に・・・
11月末という、りんご農家さんにとって最も忙しい時期にも関わらず、お家の中の薪ストーブまで見せてくださった松橋さん。
飯綱町のりんごの薪事情をレポートしようとしたら、薪ストーブの暖かさとりんご農家さんの温かさに触れる時間になっていました。