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旬を味わい季節を感じる。りんごに出会える古民家カフェ「Cafe傳之丞」

更新日:2021-09-30

 

りんごに出会えるカフェを探しているあなた!飯綱町倉井のりんご畑に建つ古民家カフェを知っていますか。山下フルーツ農園が営む「Cafe傳之丞(でんのじょう)」です。

 

自家農園で採れた旬の果物を使ったメニューを提供するのは、山下亜樹さん。

 

多くのファンを惹きつけるCafe傳之丞の魅力とは?亜樹さんのインタビューとともにお届けします。

 

お客様と農園が繋がる場所「Cafe傳之丞」 

2017年4月、製菓のキャリアを積んだ亜樹さんが中心となり、古民家の一角に誕生したCafe傳之丞。店名の「傳之丞」は、山下家の歴代当主が代々襲名してきた名前です。山下フルーツ農園がカフェ事業を始めた背景には、規格外りんご活用の他に、「お客様と直接繋がる場所をつくりたい」という想いがありました。

「山下フルーツ農園は、減農薬・無化学肥料・安全で安心なりんごの生産にこだわり、販売はすべて産直。生産者の想いをお客様に直接伝える活動も積極的に行い、その機会を大切にしてきました。お客様との繋がりがすべて。お客様がどれだけわたしたちの考え方を理解して応援してくださるかがすべてでした」

翻って今はインターネットの時代。簡単に繋がれる反面、お客様との関係性が希薄になっていることを感じていました。そこで、お客様と直接繋がるツールのひとつとしてカフェ事業を立ち上げることに。

「誰が、どこで、どんなりんごを作っているか、そういうところを少しでも見ていただいて、飯綱町やわたしたち家族、そしてりんごをより身近に感じて興味を持っていただけたらうれしいです。”会いに行ける農家”のありのままを楽しんでいっていただければと思います」

 

りんごの季節になると「今年も来たよー」と、遠方から多くの人が訪れます。お客様と一緒にりんごトークで盛り上がるのも、Cafe傳之丞の日常の一コマ。

素材にこだわった家庭的なアップルパイ

「メニューのこだわりは素材」と言い切る亜樹さん。生産と加工の近さが強みで、山下フルーツ農園で採れた旬の果物がふんだんに使用されたケーキがショーケースに並びます。「季節のものを季節の時に味わっていただきたい。冬はコンポートもありますが、できるだけ生で焼きこんだお菓子を作るようにしています」

 

定番のアップルパイは、素材を生かすため、作りこみ過ぎないことを大切にしているそうです。その時に採れた最高の素材を使って作るため、メニューはカフェに来てからのお楽しみ。シーズン中には、品種の組み合わせや生地が違う数種類のアップルパイが並びます。

 

「りんごは上品というよりは毎日寄り添える果物。お母さんが作ってくれたアップルパイが一番美味しかったりするじゃないですか。だから、目指しているのは、あたたかくて家庭的な味です」

オフシーズン終盤の7月に訪れた筆者がいただいたのは、「ソルダムとりんごのアップルパイ」1個465円(税込み)。ソルダムとふじりんごの相性抜群で、クランブルはサクサク…とっても美味しかったです。この日は、他にりんごのタルトも。りんごを求めて訪れるお客さんのために、オフシーズンでも常時2種類ほど、旬の果物と組み合わせたりんごのケーキが用意されています。貯蔵庫で丁寧に保管されたりんごは、この時期でもシャキシャキ。通年美味しいりんごのケーキですが、やはり一番のおすすめは秋だそうです。また、しぼる時期によって味わいが変化するアップルファームさみずの100%りんごジュースもここでいただけますよ。

出典:山下フルーツ農園ホームページ

亜樹さんと英国りんごのこんなエピソードも。1990年、「ニュートンりんご並木」に外国産りんごが植樹されたことから始まった、飯綱町における英国りんごの歴史。地元の子どもたちと在日英国大使館員らによって植樹されたのですが、ここに参加していたのが、当時まだ子どもだった亜樹さん。「30年のバックグラウンドがあって、今ここに英国りんごがあることが感慨深いです。自分が作ったアップルパイをきっかけに、飯綱町の英国りんごの背景を知っていただけたらうれしいです」と想いを馳せます。

 

「Cafe傳之丞」という空間

駐車場からカフェに向かう途中、穏やかに出迎えてくれるのはヤギの「めーこ」と「キャンディ」。昔は、農家でヤギが飼われているのは当たり前の風景だったそうです。

カフェ空間は、思わず息をのむ美しさ。築75年を超える古民家は、バッグアーティスト中林ういさんのプロデュースにより、その良さを活かしつつ、おしゃれにリノベーションされました。大正浪漫感じる和洋折衷の独特の世界観は、どこか懐かしさも感じさせてくれます。

それでいて、おじいちゃんおばあちゃん家のようなアットホームさもあり、ゆっくりしたくなる空間。「ここは何もないからいいんだよ」と、亜樹さんにとっての日常が特別であることを、お客様に気づかせてもらったことが、今なお印象に残っているそうです。

広い庭には、季節を思い出させてくれる花々。鳥のさえずり、ヤギの鳴き声も聞こえてきます。

 

「Cafe傳之丞」のこれから

「『何もないことが特別』だということを感じながら、のびのびと続けていきたいと思います。お菓子作りに正解はないから、自由に。変に気取らず、ありのままのわたしたちで」と、どこまでも自然体な亜樹さん。

 

「毎日が忙しいと大事なことを忘れてしまうこともある。ここに来て、ほっと一息ついて、普通の日常を楽しんでいただけたらと思います。その時のフルーツ、その時の風や風景に触れて、季節の移ろいや時の流れを感じていただければうれしいです」

 

(おまけ)亜樹さんのお好きなりんごを教えてください

「秋映(あきばえ)とムーンルージュです。ムーンルージュは中がピンク色の赤肉りんご。お菓子に使用すると、お客様も気になって質問してくださり、そこからりんごトークが始まります」

 

▶︎ Cafe傳之丞 webサイト

りんご畑の中にある築70年の古民家の一角を改修したカフェ。江戸時代からこの地を守ってきた山下家の歴代当主が代々襲名してきた名前「傳之丞(でんのじょう)」が店名の由来で、2017年春にオープン。季節ごとに品種が変わるアップルパイがおすすめ